ベルリンに多いアジア人は?
ベルリンで一番多いアジア人は?といえば、タイ人かベトナム人です。
その次に中国、韓国、日本人となります。
タイ人が多い理由は、タイがアジアで一番西側に位置しているからです。
やはり、近いということは、ポイントなのですね。
そして、ベトナム人が多い理由とはなんでしょうか?
ベルリンの歴史から考える!
ベルリンは、1962年から1989年までベルリンの壁で東西ベルリンに分かれていました。
東ベルリンは、東ドイツの首都でした。西ドイツの首都は、ボンでした。
この冷戦時代に、東ドイツとベトナムは国交があったのです。
また、労働協定も結ばれており、たくさんのベトナムからの労働者が、東ドイツに出稼ぎにいったのです。
また、ベトナムの他、ポーランド、モザンビークなどの社会主義国も東ドイツと国交がありました。
現在ベトナムには、ドイツ語を話すことができるベトナム人がたくさんいるそうです。
ということで、冷戦時代には、東ドイツとベトナムの国交があったので、その名残として、ベルリンには、ベトナム料理店が多いわけです。
ベトナム料理とは?
ベトナム料理といえば、フォーが有名です。米粉で作った麺ですね。
鶏の胸肉が入ったフォーボー(Pho Bo),
牛肉が入ったフォーガー(Pho Ga)などがあります。
日本のラーメンより、あっさりしていて、小麦粉も使っていないので
我が家では、好んで外食しています。
小麦粉は、消化も悪く、大腸に負担がかかるとも言われているので
米粉から作った麺、フォーの選択は、嬉しいですね。
街のお店の有様から、国の歴史や政策がわかる!
街にどんなお店がたくさんあるか?
なぜ、このお店がたくさんあるのか?
と考えていくと、
その国の歴史やいままでたどってきた政策を
垣間見ることができるのです。
ドイツにおける移民の歴史
ドイツでは、まず最初にイタリアからの労働者が入国してきましたので、街中には、いたるところに、イタリア料理店があり、ピザのお店があります。
また、その後、トルコからの労働者や移民をたくさん受け入れていましたので、ドイツのベルリンを中心にトルコ料理やドネルケバブの屋台がたくさんあります。
そして、東ドイツとの国交の影響の名残で、ベトナム料理店がたくさんあるわけです。
今後は、中東系のレストランやお店が増えることでしょう。実際に、もう、トルコ料理のドネルケバブと同じ料理である、アラブ料理のシャバルマがあります。
人々の生活と食事の関係は密接なものです。
日本では、どの国の料理店が多いでしょうか?そこから、考えること、考えなければいけないことはたくさんありそうです。