ドイツベルリンから温泉都市ハンガリーのブタペストへ。イースター休暇での旅の計画と準備。
欧州も春になりましたので、どこか少し足を延ばしたいと思って、
息子にどこに行く? プラハの春・・・ということで、チェコにでもちょっと、行ってみる?と聞いたところ、
グーグル画像で見ると、ハンガリーのブタペストの方が夜景が綺麗だ・・ということで、ブタペストに即、決定しました。
少し、電車の時間もかかるけれど、ブタペストといえば、温泉都市ではないですか・・夜景に温泉・・これは、行くしかないですよね・・
さて、電車とホテルを決めなければいけません。欧州の旅は、GOEUROというサイトで電車、飛行機、バスの一番最適な賢いルート見つけます。
こちらでは、ブタペストまでの賢く、お得なチケットを入手しました。座席指定(18ユーロ)も入れて、2人で往復で、215,80ユーロです。(日本円で2人で往復2万5千円くらいですね。)
ホテルは、グーグルマップで盛んにベストロケーションを探します。ブタペスト滞在では、夜景を見るのが重要ポイントなので、ドナウ川沿いに近くて安全でなホテル探しです。
インターコンチネンタルやフォーシーズンホテルなどは、良い地点を抑えていますが、新婚旅行じゃあるまいし、こちらに15歳息子と滞在するのは、少し知恵がなさすぎです。
そこで、フォーシーズンホテルのお隣にある、ロケーションが良くて、部屋も広く、朝食も少しついているという、少しお手頃感のある宿泊を選択。5つ星ホテルは、WIFIも利用できるので、オープンカフェで利用すればよいのです。
ハンガリーの通貨は、フォリント。ベルリンでハンガリーフォリントに交換しておきました。ハンガリーのフォリントの値段を半分にすると、日本円の金額相当になります。
電車で行きますので、荷物も最小限。しかし、Mac を使い慣れていなく、日本語も打ちにくいので、PCを2つもっていく羽目になってしまいました。息子にも、いい加減しろ~と言われて、とてもダサイ・・
もちろん、~の歩き方のような旅行ガイドブックは持って行きません。ホテルで地図などももらえますしね。今は、インターネットで調べられますし・・・
化粧品なども持って行かずに、ココナツオイルを息子と一緒に使えるので、小分けにして持って行き(息子は髪のセット用で使います)、あと、ホテルのコーヒーや紅茶はイヤなので、ハーブティーを少し、英国のエインズワース社のホメオパシーキットは必需品です。
ベルリン中央駅から、EC171でプラハへ。プラハからEC279 でブタペストへ。電車で11時間30分の旅。
朝、3時半に起床して、ベルリンの自宅から、バスでベルリン中央駅へ。
チェコの国、スロバキアの国、ハンガリーの国、其々の国に入るたびに、電車のチケットのチェックがありました。
座席指定で、机のある窓際の席に座りましたが、となりには、ベルリンに在住のアメリカのカリフォルニア出身の女性が2人座っていました。その方は、プラハまで行きます。
欧州では、プラハに買い物をしに行く人も多いです。物価が安いからですね。
プラハ到着が少し遅れたため、プラハでの乗り換えは、ダッシュで階段を下りて、駆け上って、次の電車に飛び乗らなければいけませんでした。
事前に車掌に何番線からブタペスト行きの電車が出発するか・・と聞いておいてよかったです・・(ふ~。)
チェコ語のアナウンス、Ladies and Gentleman が、ダービヤナーボベー・・というらしく、何べんもアナウンスで聞こえ、面白く、耳に残りました。
スロバキアに入り、首都のブラスチラバを通り過ぎ、ハンガリーに入ると、緑豊かになり、ドナウ川沿いに列車が走りました。
ハンガリーは、太陽の光も多く、緑に囲まれていることが風景からわかりました。だからですね・・ハンガリーの貴腐ワイン「トカイ」は世界的にも有名。甘い貴腐ワインは、いいですよね・・シューベルトも「トカイ讃歌」という歌曲を作っていますしね・・
世界三大貴腐ワインといえば、
- フランスのソーテルヌワイン
- ドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼ
- ハンガリーのトカイワイン
トカイワインまたはトカイ(ハンガリー語:Tokaji)は、ハンガリーのトカイ (Tokaj) と周辺の地方からなるトカイ・ワイン地区(ハンガリー語:Tokaj-Hegyalja Borvidék)で作られるワインである。またトカイワイン地区の北端はスロヴァキアの国境と接しており、スロヴァキア側で作られた貴腐ワインもTokajiと表記することがEUの採決により許されている(同時にそれ以外の国や地方の貴腐ワインをTokajiあるいはそれに類する表記で販売することは禁止された)。良いものには模倣がつきもののようで現在でもトカイの名前を用いようとする動きは残っている。
そのワインはトカイ地方独特の気候が産み出す。2つの川が合流するトカイ地方は、秋から冬にかけての朝、濃い霧が発生する。この霧は丘の上に昇っていき、やがてブドウ畑全体を包み込む。そして霧による湿気によって、貴腐菌というカビに侵された白ブドウが作り出される。貴腐菌は水分を外に出し、糖分を濃縮させることで、とても甘いブドウになる。
ハンガリーのブタペスト東駅に到着。そこから、ドナウ川沿いに近い、ホテル近くの駅まで、ドキドキのはじめてのブタペストの地下鉄!
ハンガリーのブタペスト東駅(Budapest-Keleti) に18時30分ごろ到着。
もうすぐ、サンセットの時間なので、この駅で、まずは、B級グルメ、ギロスを食すことに決定。ギロスとは、ケバブのギリシャ版です。(肉は食さないんだけど、まあ、いいっか・・こういうときは・・)
さて、結構、油ギトギトのギロスを食した後で、地下鉄の切符を買いに行こうとしましたが、まず、切符販売機に、お札が入らないし・・怪しげな機械・・
インフォメーションにて、切符を購入。地下鉄の路線図ももらいました。
欧州に住んでいると、どこに行っても、だいたい同じなので、検討をつけやすいところがあります。
ブタペストの地下鉄の注意点は、券売機でキップを買わないこと、駅員さんか、インフォメーションでキップを購入することです。帰りの地下鉄では、お札を入れて、おつりがでてきませんでしたので・・(泣)
また、エスカレーターの速度が速いので、注意です。
ブタペスト観光のハイライト、ブタ王宮、漁夫の砦、マーチャーシュ教会、国会議事堂、セチェーニ鎖橋、聖イシュトヴァーン教会、アンドラーシ通り
次の日は、ブタペストの観光に出かけました。市内観光も、バスで一周するツアーに参加するのか?それとも、個人でゆっくり周るのか?など、悩みますよね。
今回は、ブタペストの夜景と温泉をポイントにしましたので、昼間は、ぶらぶらとドナウ川沿いを散策しながら、観光ハイライトを周りました。
ブタ王宮
1241年、モンゴル軍の攻撃で木造城壁だったブダ城が破壊されるとベーラ4世が石造で再建した。14世紀にラヨシュ1世によってゴシック様式の王宮に改造されたが、17世紀にオスマン帝国軍の攻撃で破壊された。18世紀にかけてハプスブルク家の支配下で再建され、バロック様式への改造が行われた。19世紀半ばに発生した火災とその後の第一次世界大戦、第二次世界大戦で大規模な被害を受けたが、20世紀半ばに再び修復された。
1987年、「ブダペスト、ドナウ河岸とブダ城」として世界遺産に登録。2002年には「ブダペストのドナウ河岸とブダ城地区およびアンドラーシ通り」として拡大されている。
出典:ウィキペディア ブタ王宮
漁夫の砦
英語名で、Fischerman's Bastion といいますが、なぜ、フィッシャーマンが関係あるのか?とカフェの従業員などに質問してみましたが、きちんと答える人はいませんでした。
こちらは、対岸にある国会議事堂を背景に、写真スポットになっています。世界中の観光客が、インスタグラムに投稿するであろう写真を撮りまくっていますね・・
漁夫の砦はマーチャーシュ聖堂の北東に位置する砦で、1895年から1902年にかけて、建築家シュレク・フリジェシュによって建てられた[42]。シュレクはマーチャーシュ聖堂の改築にも携わった建築家である。
名前の由来は中世に漁業組合が王宮を守る任務に当たっていたことに因むとか[43]、中世に魚市が立っていたことに因む[44]とされるが、「砦」という名称とは裏腹に、防衛機能よりも眺望の良さに重きが置かれた建物である。
出典:ウィキペディア 漁夫の砦
マーチャーシュ教会
マーチャーシュ聖堂(マーチャーシュせいどう、ハンガリー語: Mátyás-templom)は、ハンガリーの首都ブダペスト、ブダ城地区の中心にある教会である。正式名称は「聖母マリア聖堂」。教会の伝承によると、元々は1015年に建造されたとある。
今日ある建造物は、14世紀後半に華麗な後期ゴシック様式で建造されたものであり、19世紀後半に広範囲にわたって修復された。旧ブダ地区では、2番目に大きな教会であった。
国会議事堂
セチェーニ鎖橋
セーチェーニ鎖橋は1987年に「ブダペストのドナウ河岸とブダ城地区」の一部として、ユネスコの世界遺産に登録された(のち拡大されて「ブダペストのドナウ河岸とブダ城地区およびアンドラーシ通り」)。
1989年10月23日には、共産主義体制の終焉を祝う市民たちがこの橋に集まった[45]。
現在のセーチェーニ鎖橋は、ブダペスト市内に架かる橋の中で最も美しいとも言われ[46]、ヨーロッパ全体で見ても特に美しい橋のひとつであるとも言われる[47]。この橋は夜になると美しくライトアップされる。日本語文献では、鎖橋の名の由来を(前記のような構造に基づく由来ではなく)電球が鎖状に連なる美しい装飾によるものと説明している文献も少なからず見られる[48]。
聖イシュトバーン教会
聖イシュトヴァーン大聖堂(せい-だいせいどう、ハンガリー語: Szent István-bazilika)は、ハンガリーの首都ブダペストにあるカトリック教会のバシリカ[1]である。
聖遺物箱に収められている右手のミイラの主、ハンガリー王国の初代国王イシュトヴァーン1世にちなんで名づけられた。
ハンガリー王国の初代の国王、イシュトバーン1世の銅像はいろいろなところにあります。
アンドラーシ通り
世界遺産にも登録されていて、ブタペストの銀座通り・・のようです。
ヘレンド(Herend, Herendi pocelánygyár)は、磁器製のテーブルウェア、置物、人形、インテリア小物、ホームアクセサリーなどをデザイン・生産・販売しているハンガリーの企業、及び商品ブランド。
出典:ウィキペディア ヘレンド
ブタペストでいい湯だな。ゲッレールト温泉に行きました。水着着用で、男女混浴。35度、38度でぬるいけれど、ゆったりできます。プールもあります。
ハンガリーのブタペストといえば、温泉天国都市。ブタペストには、いくつもの温泉があるようですが、一番近くて、綺麗な感じのゲッレールト温泉に行ってみました。
こちらは、ホテルの中にあり、次回来たときは、こちらのホテルに宿泊すれば、毎日温泉三昧ができそうですよね~。
ブタペストは、温泉もあり、老後に暮らすのにいいですね。物価も半分から1/3くらいですし・・家賃も安そうで、1000万あれば、70平米くらいのアパートメントが買えそうですね・・・。
温泉は、個室(キャビン)つきで、5700フォリントです。個室の鍵が渡されるので、貴重品や荷物なども安心です。(日本円で2300円くらい)
水着着用で、混浴です。プールのような温泉です。35度、38度とぬるいですが、温泉が噴き出しているそばにいけば、なんとか温まります。
西洋人は、ぬるい温泉に長い時間つかるのですね・・日本の温泉の感覚とはかなり違います。
温泉水も飲むことができます。
ゲレールト温泉(ゲレールトおんせん、ハンガリー語:Gellért Gyógyfürdő)は、豪華で美しい、ハンガリーのブダペストを代表する温泉施設のひとつ。1912年から1918年にかけて、ウィーン分離派・アール・ヌーヴォー様式で建造された。第二次世界大戦では損害を受けたが、その後再建されている。この地の療養効果のある温泉は、13世紀の文献にも確認されている。この場所には中世には病院があった。オスマン帝国統治時代、この場所に温泉施設が建造された。
ゲレールト温泉施設は、ゲレールト丘から湧き出る熱水を利用した浴場を持っている。温泉はカルシウム、マグネシウム、炭水化物、アルカリ、塩化物、硝酸塩、フッ化物などを含む。ここには2つの別個の温泉浴場があり、壁にはそれぞれ摂氏36度、摂氏38度と記されている。浴場はモザイク・タイルで美しく装飾されている。施設にはまたサウナ風呂やプルンジ・プール(ジェンダー別)、屋外スイミング・プール、泡立ちスイミング・プールもある。各種のマッサージ・サービスや、療養サービスも用意されている。
ブタペストの醍醐味、ドナウ川沿いのベストスポットにてサンセットと夜景を満喫する
ブタペストの醍醐味は、ドナウ川沿いでサンセットと夜景を満喫することです。
サンセットは、19時半でしたので、1時間前くらいから、ディナーをはじめて、ディナーをしながら、サンセットを待ちました。
ハンガリーの料理、辛いパプリカ入りのグラーシュとハンガリー刺繍
ハンガリーの食事といえば、有名なのが、グラーシュというシチューです。
ドイツ料理と比べると、ハンガリーはマジャール人という東洋遊牧民の影響があるので、食に関しても、東洋的なものが多く感じられます。温かい料理・・が多そうです。
肉を数種類まぜて、シチューを作るところは、モンゴルあたりを彷彿とさせますし、オスマントルコ時代の影響もあり、小麦をこねて作るダンプリング(餃子)なども多く見られます。ラーゴッシュという、揚げパンなどもあり、中近東の影響も垣間見ることができます。
ケーキなどは、オーストリアの影響があるようですね。
ハンガリー料理/マジャル料理(ハンガリーりょうり/マジャルりょうり)は、ハンガリー国内および主要な民族であるマジャル人独自の料理である。伝統的なハンガリー料理は主に、肉、調味した野菜、果物、焼きたてのパン、チーズ、および蜂蜜を用いる。ハンガリー料理は、数世紀の歴史を持つ調味法や調理法に基づいている。
数回、ハンガリーのグラーシュを食べてみましたが、また、美味しくて、評価が高いところを探して、行ってみましたが・・・
100%美味しい!とはいえませんが、まあ、こんなものかな・・と思っています。
ハンガリーのパプリカは、辛いんですね・・また、グラーシュのシチューにじゃがいもが入っているところが、個人的には、気に入らないのですが・・
豆のシチューや野菜たくさんのシチューがいいのですが・・
ハンガリーで素敵だな・・と思ったのは、ハンガリー刺繍です。カロチャ刺繍、マチョー刺繍があるらしい。ユネスコ無形文化遺産にも登録されている。
ハンガリー刺繍でお部屋の中をいろいろと飾りたいと思いましたね・・
ハンガリー刺繍に魅せられた東欧ブタペストの旅。ハンガリーは東洋系マジャール人の土地。
ブタペストを後にして、ブラスチラバを通り、帰路、ドイツベルリンへ。
途中、チェコに住んでいるらしい、ベトナム人が乗ってきたり、ドイツ国境からは、山登りをしてきたドイツ人が乗ってきたり・・・
家に到着すると、ほっと一安心ですね。あ~~荷物も片づけなければ・・
旅をすることについて、ハンガリーの面白さについて
荷物をもって、旅するのは、面倒なときもあるけれど、毎日のあたりまえな生活から逸脱して、非日常を経験するという、頭や身体をリフレッシュする大切な時間です。
限られた時間の中で、自分だけのオリジナルの旅を作っていく楽しみがあります。
よく、観光地をすべて見なくては・・という方もいますが、自分でテーマを1つか2つ決めて、それを満喫すると、より深い旅の思い出ができます。
今回も、教会の写真は撮りましたが、教会自体に興味がないので、中にも入りませんでした。興味があったのは、教会の建築物が、オスマントルコ時代の影響を受けていることを見たかっただけです。
ブタペストのドナウ川沿いの風景、夜景、温泉に注視しました。
そして、将来的に、ブタペストに住んだらどうなるだろう?と思いを馳せて、いろいろと眺めました。
2002年には、ドナウ川の氾濫もあったらしく、ドナウ川沿いに住むのは危険なんだな・・と・・
帰りの切符券売機では、おつりが出てこないという・・ことでしたので、ブタペストの銀行のATMなども怪しいのでは・・・とブタペストに住む危険性も少し感じましたけれどね・・
歴史上、ハンガリー王国は多民族国家であり、今日のハンガリー人のみで構成されていたわけではなかった。そのため、その他の民族とハンガリー民族を特に区別する際に「マジャル人」という表現が用いられることがある。
「ハンガリー」の語源として一般に認められているのは、俗説にある「フン族」ではなく、7世紀のテュルク系のオノグル(Onogur) という語であり、十本の矢(十部族)を意味する。これは初期のハンガリー人がマジャール7部族とハザール3部族の連合であったことに由来する。「ウンガーン」(独: Ungarn)、「ウガリア」(希: Ουγγαρία)に見られるように元々は語頭の h がなかった。
上記のように、ハンガリー人の初期は、東洋系のマジャール人7部族とハザール人3部族(ロシア系)ということで、東洋的なものも多く見られるハンガリーは、興味深いです。
東洋的なものは、料理だけでなく、刺繍、手作り工芸品などももその感性が見られます。
東洋の影響も、欧州だと、ハンガリーあたりまででストツプで、チェコやスロバキアになると、完全に西洋だけ・・ですね。
ということで、ハンガリーのブタペストは、西洋的なもの、東洋的なもの・・の2つを感じられるドナウ川沿いの夜景の素敵な首都、温泉都市でした。
ハンガリー刺繍やヘレンド陶磁器を買いに、また、来たいですね・・