ベルリナーがビールを飲みながら楽しむ、クラシックコンサート、ベルリンのオリンピアシュタディオンの中にある、ヴァルドビューネ
ベルリンのオリンピア競技場にあるヴァルドビューネとは
8月13日の日曜日、19:00開演のダニエル・バレンボイム指揮、ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団のクラシックコンサートに行ってまいりました。
ヴァルドビューネとは、森の舞台という意味で、1936年のベルリンオリンピックに合わせて作られました。ですので、オリンピアシュタディオンの中にあるのです。
17:00より開場なのですが、すでに多くの方が並んでいました。また、ドイツ人、ベルリナーはよく、リュック姿なのですが、リュックで会場に入れず、2ユーロ支払って、荷物をあづけなければいけないという・・面倒なシステムです。
しかし、会場に入ると、とても広くて、リラックスした感じで、みなさん、ビールを飲んだり、カレーブルストを食べたり、まるで、公園のようです。
ジーンズ姿の方も多く、クラシックを聴きに行く・・という日本での考え方とまるで違う感じがしました。日本でいうと、野球観戦の雰囲気と同じです。
パンをカゴに入れて、座席まで売りに来ている・・ところ・・が可愛いな・・と思いました。アイスクリームや飲み物も売りに来ていました。
こちらのヴァルドビューネは、クラシックだけでなく、今流行りの人気な歌手の公演もあります。2日前の8月11日 Pinkが、こちらで、最新アルバムを発表したのです。こちらが、Pinkの人気曲、What About Us です。
ダニエル・バレンボイム指揮のウェスト=ディヴァン管弦楽団とは
ダニエル・バレンボイム(Daniel Barenboim, 1942年11月15日ブエノスアイレス - )は、アルゼンチン出身の、ユダヤ人ピアニスト・指揮者。現在の国籍はイスラエル。
ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団(West-Eastern Divan Orchestra)は、1999年にユダヤ系指揮者ダニエル・バレンボイムとパレスチナ系文学者のエドワード・サイードにより設立されたオーケストラである。
楽団の名称はゲーテの著作『西東詩集』(West-östlicher Divan)から命名された。団員は対立を続けるイスラエルとヨルダン・レバノン・シリアなどのアラブ諸国出身の若き音楽家達である。
当日のプログラムの曲目は、
1.Michail I. Glinka: Ouvertuere zur Oper Ruslan und Ljudmila
『ルスランとリュドミラ』(ロシア語: Руслан и Людмила)は、ミハイル・グリンカが1837年から1842年にかけて作曲したメルヘンオペラである。5幕8場からなり、序曲はしばしば単独で演奏される。
2.Dmitri Schostakowitsch: Klavierkonzert Nr.1 C-moll Op.35
ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲 第1番ハ短調 作品35
こちらは、ピアニストのマルタ・アルゲリッチさんがピアノ演奏です。
ドミートリイ・ドミートリエヴィチ・ショスタコーヴィチ(ロシア語: Дмитрий Дмитриевич Шостаковичドミートリイ・ドミートリイェヴィチ・シャスタコーヴィチ; ラテン文字転写の例: Dmitrii Dmitrievich Shostakovich, 1906年9月25日(ロシア暦9月12日) - 1975年8月9日)は、ソビエト連邦時代の作曲家。交響曲や弦楽四重奏曲が有名である。
出典:ウィキペディア ドミートリイ・ドミートリエヴィチ・ショスタコーヴィチ
マリア・マルタ・アルゲリッチ(Maria[1] Martha Argerich[2][3], 1941年6月5日 - )はアルゼンチンのブエノスアイレス出身のピアニスト。現在、世界のクラシック音楽界で最も高い評価を受けているピアニストの一人である。
(バレンボイムさんと仲がよさそうにピアノ連弾もしている・・と思ったら、同じアルゼンチン出身で、同郷だからですね・・)
3.Peter I.Tschaikowsky: Symphonie Nr.5 E-Moll Op.64
チャイコフスキー 交響曲 第5番ホ短調 作品64
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(露: Пётр Ильич Чайковский [ˈpʲɵtr ɪlʲˈjitɕ tɕɪjˈkofskʲɪj]発音を聞く ;ラテン文字表記の例:PyotrあるいはPeter Ilyich Tchaikovsky、1840年5月7日(ユリウス暦では4月25日) - 1893年11月6日(ユリウス暦10月25日))は、ロシアの作曲家。
アンコールは、以下のようでした。
1.サン=サーンス組曲 「動物の謝肉祭」第13曲「白鳥」
2.チャイコフスキーの歌劇「エフゲニー・オネーギン」作品24ポロネーズ
来年の2018年は、8月19日に開催 そして、感想とまとめ
ベルリンに住んでいて、とても良い環境だな。。と思うのは、このように、夏には、野外でのクラシックコンサートを楽しめるところです。
東京では、サントリーホール、渋谷のオーチャードホール、池袋の芸術劇場というクラシックコンサートの会場がありますが、
東京とは違って、ドイツ人、ベルリナーがリラックスしてクラシックを楽しんでいる姿を見ることができました。
前に座っていた、年配のおばさんなどは、キャ~~などと叫んでいて、アイドル歌手じゃないんだから・・と思ってしまいましたが、周りの人もそんなことも気にせずに、自由な雰囲気でいいな・・と感じました。
やはり、年齢層は、40代以上が多い気がしました。我が家の息子は、眠くなりそう。。と言って少しイヤがっていましたが、オリンピアシュタディオンの中ということで、だましだまし・・連れていきましたが・・最後には、チャイコフスキーの曲はいい・・などと、言っておりました。
来年2018年は、8月19日に開催されるようです。夏の思い出として、おすすめです。
指揮者のダニエル・バレンボイムは、パレスチナ問題をよく苦慮されている・・と読みました。
1948年、いきなりのイスラエル建国によって、ユダヤ人が住み始め、地元のパレスチナの人々が自分の国を失ってしまい、パレスチナ難民になってしまったという、パレスチナ問題。
語学学校で出会ったシリアからの難民のお医者さんは、パレスチナ人でした。先代は、パレスチナ難民で苦労して、シリアに移り住み、自分はシリア難民として、ドイツに移住してきた苦労を語っていました。自分たちこそが、本家本元の子孫だと言っていましたけれどね。