親子留学を1年でも、ちょっとの期間でも子供に経験をさせたいという方が増えてきました。
最低でも1年間は親子留学をして、将来的に役立つ何かを得て帰国をしたいものですね。
ドイツは、英語圏、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、などのように留学が国の主要な産業ではないので、留学生というのは、高校の一部と大学生以上になります。
小学生、中学生などは、親と一緒にドイツに来るようになりますね。
一部のインターナショナルスクールでは、14歳からボーディング制度があります。
親と海外に出ることを全般に、親子留学、もしくは、移住を目的として、親子移住、教育移住とか現在では呼ばれています。
このあたりは、言葉のあやですので、言葉をこえて、何が大切なのかをつかむことが大事ですね。
8年前くらいから、子供を守るための1つの方法として、賢い親御さんたちの間で、親子留学、教育移住などのニュアンスで捉えられて来たと観察しています。
親子留学の考え方についてのニュアンスと捉え方について
親子留学とは・・・
子供だけが単身で留学するのと違い、親と一緒に留学することです。
親子留学のメリットは、
- 子供いつも寄り添い、子供の精神的安定になり、安全
- 子供の将来的に進む道、現地の大学や永住権まで目指すことができる
単身留学であれば、親がその国に長期滞在できるビザがないので、日本で帰国するのを待つしかありません。
英語圏などでは、単身で大学に進み、永住権を取得する方もいらっしゃいます。
親子留学ですので、その後、長期滞在を目指すことができますが、移住ではありませんので、いつかは、日本に帰国することを意味している方もいらっしゃいます。
英語圏などは、長期親子留学をしている方も多く、しかし、永住権などはなかなか取得できませんので、帰国になる方も多いようです。
教育移住(長期親子移住)とは・・・
子供の学校や教育のために、ある国の就労ビザを取得して移住することです。
移住ですので、長期間の滞在を意味しています。親がビジネスをして、その国で長期に移住している方も多いようです。
オランダ移住、ハワイ移住などが検索をすると出てきます。ドイツ教育移住もアリかと思います。
長期にわたり、子供の学校や教育のためにその国に滞在して子供の学校卒業、大学入学、そして、その国の永住権を目指していくことになります。
親は、子供のために、その国のビザを取得、更新しなければいけません。
親子留学と教育移住の違いとは・・・
親子留学は、いずれ日本に帰国することを意味し、教育移住は、移住した国に長期間滞在して、永住権を取得していくことを意味しています。
親子留学が長期になると、教育移住のニュアンスが増えていきます。
このあたりは、言葉のニュアンスですので、どちらでもよいことになります。
しかし、興味深い点は、親子留学は、わりと肯定的にとらえられているようです。子供のために勉強をしにいくのです・・というニュアンスですね。そして、いずれは帰国を予定していますというふくみがあります。
反対に、教育移住など、移住が入ると、親子の場合は、イメージ的にあまり良くないニュアンスがあるということです。帰国せずに、そのまま海外移住するのですか?というニュアンスのようです。
日本語のおもしろいところでもあり、言葉をこえて本質を捉えることが大事だということがよくわかります。
私のサイトでは、親子留学と表現している場合が多いです。長期でも短期でも、親子留学として捉えています。
長期の滞在と数年(ビザが更新できない場合の1−3年くらい)の比較をしています。
個人的に親子留学、教育移住、留学について考えること!
個人的な考え方、価値観を言ってみるならば、余裕がある方は子供さんを英語圏に単身留学させた方が良いと考えますし、親子留学でガーディアンビザでもいいので、英語圏に行くのが良いと考えています。
最低1年でも海外に行くことで、将来的には良い影響があると考えます。それは、語学の面だけではありません。視野が広がるというのは当たり前なことで、それよりも、日本の環境や大気汚染などを考えると、少しでも海外に行き、解毒をした方がいいという見方があります。今の時代での留学、親子留学などの価値は、こちらの方に重きがあると考えています。
留学期間について、期間が意味するものメリットとデメリット
ドイツ長期留学のメリットとは・・・
- 子供の語学が上達する、英語とドイツ語習得で、トリリンガルになる
- 永住権をめざすことができる
- 現地の大学入学、就職も可能になる
- いずれは、ご主人さまも定年後に呼び寄せができる
ドイツ長期留学のデメリットとは・・・
- 日本に帰国した際、帰国子女試験などが大変である
- 日本の家族と離ればなれになる
- 日本人というより、外国人になってしまう
- 子供の日本語が劣化する
- 日本のテレビや話題に疎くなる
ドイツ数年の親子留学のメリットとは・・・
- 滞在を許可されたら、更新を考えずに数年間滞在できる
- 日本に帰国後、帰国子女試験にチャレンジできる
- 将来的に、子供が自力でドイツに行きたい場合のきっかけになる
- ドイツ語を習得できる
- ドイツのインターにもチャレンジできる
ドイツ数年の親子留学のデメリットとは・・・
- 数年間は、英語もドイツ語も中途半端になりがちである
- 帰国子女試験での受け入れ学校を探すのが大変
- 数年の留学中も、帰国後を考えて、日本の勉強を維持しなければいけない
連邦制国家であるドイツ連邦共和国は限定的統治権を保有する16の州から成り、総面積は357,021km2で、主に温暖な季節的気候に属する。首都及び最大都市はベルリンである。同国はヨーロッパ大陸における経済的及び政治的な主要国であり、多くの文化、理論、技術分野における歴史上重要な指導国である。
出典:ウィキペディア ドイツ
親子留学の考え方、判断の仕方について
ドイツの国にあっているかどうか、将来的にどうするかで判断するのが好ましいです。
- 日本の大学を目指す、日本で就職するなら、数年のドイツ親子留学
- ドイツの大学を目指す、ドイツで就職を希望なら、長期のドイツ親子留学
になります。
また、日本の家族との関係、健康問題、介護問題などからも総合的に判断しなければいけません。
親子留学でドイツで進んでいけるのかどうかですが、こちらもそれぞれの価値観、子供の進み方にもよって違ってきます。
私が思うところでは、日本は競争社会であり、小学校のときから競争をして良い学校、良い大学、良い就職をさせたいと親御さん、お母さんがまず先に考えている方が多いですが、
ドイツのベルリンでいろいろと聞いてみると、(もちろん階級社会ですので・・・家などを除いて)普通の人では、競争なども、学校の良い悪いなどもないと聞きました。競争したいとも思わないとのことでした。
子供さんをドイツで進ませることが良いのかどうか・・お母さんもいろいろとご検討されると良いかと思います。
日本に帰国後の活かし方(数年の親子留学の方のために)
日本に帰国したら、子供さんは、帰国子女試験にチャレンジしてみましょう。また、英語やドイツ語を持続、維持するようにしてください。
オンラインではいろいろと学べるサイトがあります。
カーンアカデミーでは、英語で数学、理科、プログラミング、アメリカ留学のためのSATを学ぶことができるようになっていますので、チャレンジしましょう。
また、14歳以上では、オンラインハイスクールに入学できますので、こちらも有効活用しましょう。
長期ドイツ親子留学、数年のドイツ親子留学、どちらが向いているか?
長期親子留学が向いている人とは、
- ウェブ起業などに意欲がある方
- 海外での経験が少しでもある方
- 健康に自信がある方
- 家族関係が良好で、ご主人のサポートがある方
- 忍耐力がある方
- 子供さんもあきらめずに、進んで行ける方
- 子供さんもドイツの大学、就職を目指す方
- 未知の世界にめげない、チャレンジ精神、サバイバル精神のある方
- 他人に依存しない方
数年のドイツ親子留学が向いている人とは、
- とりあえず、海外で数年生活してみたい
- 数年の親子留学を日本で活かしたい
- 子供は日本の中学、高校、大学を目指す
- 将来的に、子供が一人でドイツに行くことができるきっかけにしたい
- ウェブ起業をしていく自信がない、勇気がない
- 数年くらいしか、家族、ご主人が許可してくれない
親子留学9年間から観察した、ウェルカムクラス、移民クラスの現状について
我が家の親子留学は、2011年からですので、9年以上になります。ドイツのベルリンは5年になります。そんな観点からいろいろとながめております。
アメリカ、オーストラリア、ドイツ・・といろいろと違いますね。
また、今まで色々な方とお会いすることができましたので、オーストラリアだけでなく、アメリカ、東南アジア、ニュージーランド、中国の教育の現状などもだいたいわかりつつあります。
ドイツの教育の現状としては、日本のドイツ学園での教育実習、デュッセルドルフのギムナジウムでの体験実習から観察しています。
子供の経験からみると、ほとんどがベルリンでのお話になりますが、(ベルリンを4年間見て来ていますのでその現状です。ドイツは州によって違います。)外国人は、移民クラス、ウェルカムクラスからスタートします。
こちらは、移民や難民を受け入れる最初の1年間くらいのドイツ語の集中コースになります。
12歳以上だとギムナジウムに併設されたウェルカムクラスになります。11歳以下だと小学校の中の移民クラスのようです。
我が家の実際の体験は、12歳以上のウェルカムクラスになります。小学校の例は、お話で聞いております。
12歳以上のウェルカムクラスも学校によってかなり差があるようです。ミッテあたりで先生も真剣に勉強をさせてくれるところもあるようです。
アフリカのシエラレオネからの生徒などもいらっしゃるようで、家庭教師をつけて、ギムナジウムに入学するために真剣に勉強している生徒もいると聞きました。
一方、英語もドイツ語もできないベトナムの生徒もいて、先生も困っていたようですが、それなりに先生がアドバイスをしているとも聞きました。
日本のインターから来られた方で、ドイツ語をすでに学んでおられた方などは、1か月ですぐにギムナジウムに入学された方もいらっしゃいます。
全般的にみると、できましたら、英語圏で英語をマスターしてから、ドイツ親子留学をするのが好ましいと思っています。
我が家の例のように、英語圏3年での親子留学が費用の点でも良いかと思います。そこからドイツ親子留学へと移行することがのぞましいです。
なぜなら、英語圏で3年くらいの英語レベルでないと、その後、自力で英語を伸ばしていくことができないからです。
英語圏3年くらいの経験があると、オンラインなどで自力で英語を維持することが可能です。
学校を選ぶことはできずに、住所から最初は移民クラス、ウェルカムクラスを指定されますので、運次第になってしまいます。
その後、1年以上の移民クラス、ウェルカムクラスをすごして、ドイツ語もB1レベルをこえてからなら、ほかの学校に移動するのも可能なようです。
興味深い例だと、17歳で移民クラスに来たチェチェンの女性の生徒は、17歳からドイツ語をはじめて、18歳以上になると、成人になるので、ギムナジウム併設の移民クラスからは離れなければいけないので、
18歳以上のドイツ語の学校に通学して、B1以上をマスターしてから、現在、20歳あたりだと思いますが、どこかの学校の9年生に在籍しているようです。そこから、10年生でMSA(中等教育卒業)をして、その後、進んでいくと思われます。
この例に鑑みて、年齢がかなり遅い??と思われましたでしょうか? 20歳を過ぎて、まだ、中学を卒業していないわけです。
私はそう思いませんでした。チェチェンという国を離れて、20歳で中学くらいだとしても、これから10年をかけて、立派にドイツで働いていくことができると思うのです。
子供の教育と親の価値観
私たちは、常に、日本の教育と比べています。特に年齢とその学力などを比べています。そして、難民と日本人は違うと感じられている方も多いかと思いますが、8年前のことを振り返ると同じではないかなとも思うのです。
どんなことでも、考え方次第であり、捉え方次第、心のあり方次第であり、どんなチャンスでもあるということを子供に伝えることが、教育の上で一番大事なことであると思っています。
日本では、そして、日本人的な考え方の多くは、残念ながら、他人に細かいことを指摘する方も多いですし、物事を広く捉えることができずに、いつも窮屈になっている場面も多いと観察しています。
いつも周りを気にして、何かいわれないかとビクビクして、どっちでもいけるような言葉使いで逃げている方も多く、長いものに巻かれろ的な感覚で安心している方も非常に多いです。
そのような親の価値観や考え方が子供の心に伝播して、今の日本の現状があると見ています。
子供のいじめなどの環境は、何気なく、知らずしらずに大人たちが作ってしまった悪い環境なのです。
私が今考えていることは、事実というものはないということです。その方が今していることこそが、事実であり、それは、他の方は違うこともあるということです。
情報などは、参考程度におさえるのは、あたりまえのことであり、多くの方が自分の経験、自分が見た範囲で書いているだけです。
大手でも、権威でも、専門家でも、それは同じであると思っています。
科学の法則なども、昔は王様に認められるように発表して。それが認められたものであると聞いて、科学でさえ、本当ではないことが多いらしいのです。
私が8年間ずっとツイッターが面白いなと思って来たのは、権威でもなく、専門家でもない方が、何気なく発言している内容です。その中にこそ、真実があると思っているからです。
いくつかの普通の方の発言を組み合わせて、そこから自分で真意をくみとっていくことこそが、本当のことを捉えることになると思っているからです。
さて、長くなってしまいましたが、比較することからはじまって、物の捉え方についてまで、個人の意見を書きましたが、
子供には、どんな方法でも、どんなことでもできることを伝えたく思っていて、それは、捉え方次第であり、心のあり方次第であるのです。
親の価値観、心のあり方が非常に大事なことがわかります。
2019年春に思う、結局、ドイツで外国人が学ぶことはどうなの?
多くのドイツでの親子留学を希望される方を見てきましたが、子供の年齢にもよって違い、それぞれになりますが、いままで、次のようなケースがいらっしゃいました。
- 英語圏の留学からドイツ親子留学に移行する方
- 日本のインターナショナルスクールからドイツ親子留学に移行する方
- ドイツのインターナショナルスクールに入学する方
- 日本の学校からドイツの現地の学校、幼稚園に入学する方(年齢0歳から16歳まで)
- 日本以外の海外在住からドイツ親子留学に移行する方
みなさん目的もそれぞれで、何をめざしているかもそれぞれになります。
ドイツで勉強をして、日本の大学入学で戻ることを目指す方もいれば、2、3年の滞在で日本の中学に戻る方、ドイツにそのまま継続して滞在する方、ドイツから他の海外に移住する方など、
ドイツでの滞在をいかに有効的なものにするかは、その方によって違ってきます。
親の滞在許可によっても左右されますので、そのあたりは慎重に対処する必要がありますが、子供にとっては、貴重な体験ができる場所でもあります。
ベルリンのインターナショナルスクールに通学されている方がいらっしゃいますが、本当は、資金面では、英語圏と同じになりますので、オーストラリアに行った方が小学生の場合は良いかと考える場合もありますが、
この方は、ドイツ、欧州であるベルリンで子供を過ごさせることに意義があるとおっしゃいました。
そして、音楽ではロシア人の先生をつけるという環境も獲得されています。子供の芸術面での向上に役立つと考えられているのです。これは、オーストラリアでは体験できないことです。
我が家の場合は、私は音楽に関心がありますが、息子はないのですが、オーストラリアよりベルリンに来て良かったと思う点があります。オーストラリアの明るい雰囲気と健康的な面も良かったのですが、息子もチラッと言っていましたが、オーストラリアは留学生でいる間は、ちやほやされますが、就職となると、ちょっと厳しいかなと予想できます。
そんな点では、ドイツのベルリンは、多くの外国人が移民も難民も入って来ていますので、その中にごちゃ混ぜに入り込んで、その一員として日本人が立っていける状況がわずかながら残されていると思うのです。今後、ドイツでの移民背景の割合が30%にもなるようです。
他の西洋諸国でわずかに残されているところがあるでしょうか・・とよく想います。やる気さえあれば、勉強を続けることができますし、わずかながらですが、賢い方は日本人でも入り込んでいけるスペースがあるということです。
しかしながら、ドイツ語を現地の方と同じレベルに持って行くことは大変ですが、できないことはないのです。長い目で忍耐強く、また、子供さんは自力で勉強ができる力を小学生の間に身につけているならば、その後も一人で勉強を進めることができます。
チャレンジ精神が旺盛の方ならば、きっと進むことができると思います。ぜひ、英語をマスターしてから、ドイツ語に移行されてください。
英語をまずマスターしておくことで、自信をもつことができますので、英語は最初に必須であると考えています。
親子留学1年目から9年目までの経緯
下記が親子留学9年目までの経緯になります。
親子留学何年目? | 親子留学の場所 | 年齢 | 学校の様子 | 親のビザ |
1年目 | アメリカ、ドイツ、オーストラリア | 10歳 | オーストラリア小学校5年生3か月のみ、まだ慣れない | 観光ビザ、ビザラン |
2年目 | オーストラリアケアンズ | 11歳 | オーストラリア小学校6年生、1年目で英語の本が読めるようになる | ガーディアンビザ |
3年目 | オーストラリアケアンズ | 12歳 |
オーストラリア小学校7年生、2年目で友達がたくさんできる |
ガーディアンビザ |
4年目 | オーストラリアケアンズ | 13歳 | オーストラリアハイスクール8年生、3年目でエッセイが書けるようになる | ガーディアンビザ |
5年目 | ドイツベルリン | 14歳 | ドイツウェルカムクラス、8年生、ドイツ語B1合格 | 就労ビザ、フリーランス |
6年目 | ドイツベルリン | 15歳 | ギムナジウム9年生、通常授業に慣れる | 就労ビザ、フリーランス |
7年目 | ドイツベルリン | 16歳 | ギムナジウム10年生、MSA合格 | 就労ビザ、フリーランス |
8年目 | ドイツベルリン | 17歳 | ギムナジウム11年生、アビトウアに向けて準備に入る | 就労ビザ |
9年目 | ドイツベルリン | 18歳 | ギムナジウム11年生、引越しの機会に外国人に有効なギムナジウムへ転校する、11年生は2回繰り返すのが有効である | 就労ビザ |
上記のように、
- 9歳まで日本での教育を受ける
- 10歳から英語圏留学をする
- 14歳くらいからドイツに移行する
このパターンが良いのかなと思っています。
こちらも参考になさってください。
ドイツのFederal Office for Migration and Refugees のサイト
危機管理のために、在ドイツ日本大使館の安全の手引き 改訂版より
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