2016年12月19日のベルリンクリスマスマーケットにトラック突入事件
アメリカ映画じゃないんですから、クリスマスマーケットに簡単にトラックが突入するなんて、危なすぎますね。運悪く、犠牲になった方は、たまったもんではありません。
ドイツのクリスマスマーケットは、木の小屋を建てて、1つ1つ素敵でとてもかわいいのです。それをなぎ倒していくなんて・・
クリスマスマーケットは、ベルリンでも大規模のものから、我が家の家のそばにあるような小さいものまで、いろいろあります。
ベルリンで一番美しいクリスマスマーケットは、ジャンダルメン広場であると言われます。また、アレクサンダープラッツ周辺も有名です。
今回、事件のあった場所は、クーダム通りに近い、カイザーヴィルヘルム記念教会と若者に人気のある、ビキニベルリン、ヨーロッパセンターの間にあるクリスマスマーケットです。
ベルリンの中心地で、買い物をする若者や旅行者もたくさん集まっている場所です。
カイザーヴィルヘルム記念教会は、第2次世界大戦で爆撃を受けて、教会の一番上が崩れたのですが、壊れたままにしておいたとして有名な教会です。現在は、水色部分として修復してありますが、1988年は、壊れたままトップの水色部分がありませんでした。
カイザー・ヴィルヘルム記念教会はドイツ語: Kaiser-Wilhelm-Gedächtniskirche)はドイツ連邦共和国、ベルリン、シャルロッテンブルク=ヴィルマースドルフ区のシャルロッテンブルク地区にある福音主義教会である。ヴィルヘルム皇帝記念教会とも訳される。カイザー・ヴィルヘルム記念教会福音主義共同体がここでルター派礼拝をおこなっている。 空襲で破壊されたままの旧教会堂鐘楼、ドイツ皇帝一家を記念し、戦争を警告する記念碑として残されている旧教会堂ホール、エゴン・アイアーマンによって設計されたモダンな新教会堂と新鐘楼で構成されているカイザー・ヴィルヘルム記念教会はベルリン西部地区を代表する建築物である。
ですので、カイザーヴィルヘルム記念教会、つまり、戦争記念碑なので、平和に進んでいくための場所であるのに、こんなところで・・・だからこそ、この場所を選んだのでしょうけれどね・・
海外における危機管理
やはり、クリスマスマーケットの事件が起きた時間も、夜の8時ということで、海外では、夜はなるべく外出しない方がいいということになってしまいそうです。まだ、20時は、早いんですけれどね・・
このような場合は、日本大使館からメールが届きます。海外に滞在する場合は、日本大使館に在留届を提出しますので、そのときにメールアドレスも提出することで、連絡が来るようになっています。
確かに、以前から、人があつまる場所では気を付けるようにとの注意喚起のメールが2~3通届いていました。
家のそばの小さなクリスマスマーケットでは、以前は警察がいなかったのに、事件後は、ポリースマンがちょろちょろ見回っている状態です。どの国も、何かが起きてから、見回りがはじまるのですね・・
海外での危機管理といえば、どこでも同じですが、直感を大事にして、君子危うきに近寄らず・・でいくしかないのです・・
ドイツの2つのクリスマスと世界のクリスマス
ドイツには、12月6日の聖ニコラウスの日と12月25日のクリスマスと2つのクリスマスがあります。
12月6日の聖ニコラウスの日には、子供たちは、前日に靴をピカピカに磨いて寝ると、次の日にお菓子がもらえるという、また、悪い子は、お仕置きをされてしまうという、子供は、きちんとしなければいけない日なんですね。
どちらかというと、11月末のアドヴェント(待降節)のはじまりから、1週間ごとに、毎日25日までを楽しみにしているというのが、ドイツのクリスマスのような気がします。
ロシアやスペインなどは、1月6日までクリスマスが続くと言われていますし、世界を見回してみると、クリスマスもそれぞれで、各地の伝統と重ねてきたような感じがあります。
アドヴェント(待降節)に食べる、クリスマスのお菓子シュトレン
ドイツでは、アドヴェント(待降節)の時期の11月末から、4週間かけて、アドヴェントカレンダーを毎日開きながら、また、クリスマスクランツ(クリスマスの輪)に1週間に1本ずつろうそくをつけながら、シュトレンを少しずつ、毎日食べていくようです。
シュトレンとは、ドレスデン発祥のフルーツやナッツを練り込んだお菓子です。
一般にシュトレン発祥の地はザクセン州のドレスデンと言われているが、シュトレンの原点となる食べ物の最古の記録は、14世紀の1329年、ナウムブルク(Naumburg)の 当時の司教へのクリスマスの贈り物であるとされている。ドレスデンでシュトレンの名前が使われるようになったのは、ナウムブルクの記録から150年後である[2]。
シュトレンという名前はドイツ語で「坑道」を意味し、トンネルのような形をしていることからこの名前がつけられた。生地には酵母の入った生地に、レーズンとレモンピール、オレンジピールやナッツが練りこまれており、焼き上げたケーキの上には真っ白くなるまで粉砂糖がまぶされている[3]。その形が幼子イエスを産着で包んでいるように見えると言われている[2]。
ドイツでは、クリスマスを待つ4週間のアドヴェント(待降節)の間、少しずつスライスして食べる習慣がある[4]。フルーツの風味などが日ごとにパンへ移っていくため、「今日よりも明日、明日よりも明後日と、クリスマス当日がだんだん待ち遠しくなる」とされている[5]。 ドレスデンでは、クリスマス時期の第2アドヴェント前の土曜日に、巨大なシュトレンがパレードするシュトレン祭(Stollenfest)が開催されている[6][7]。
よく日本では、シュトーレンという風に、伸ばしている場合が多いですが、シュトレンが正解なんですね・・
ドイツのクリスマスの音楽、バッハのクリスマスオラトリオ(BMV248)
日本で年末といえば、ベートーヴェンの交響曲第9番ですが、ドイツの年末といえば、バッハのクリスマスオラトリオ(BMV248)が演奏されることが多いようです。
日本では、あまり知られていないですよね・・
クリスマス・オラトリオ(独:Weihnachts-Oratorium , 英:Christmas Oratorio) BWV 248は、クリスマスシーズン(Twelve Days of Christmas, 12月25日~1月6日)に、教会で演奏するために、1734年、ヨハン・ゼバスティアン・バッハが作曲したオラトリオである。
ドイツ語の歌詞による全6部(計64曲)から成るカンタータ集で、演奏する際は、教会暦に沿って、クリスマス(12月25日)から顕現節(1月6日)の内、日曜と祝日の計6日間に、全6部を、1日1部ずつ行う(4 構成 参照)。現代においては、コンサートなどでは、全6部を、休憩をはさみ、いちどに演奏することが一般的である。(演奏時間約2時間30分)
バッハは、ライプツィヒの聖トーマス教会の聖歌隊を率いて、同地の聖ニコライ教会と聖トーマス教会の2つの教会を往復しつつ、このオラトリオを演奏したという。(4 構成 参照)
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