12歳のお子さまとお母さまが、日本からドイツ親子留学されましたので、本日お会いいたしました。
先日も、シンガポールから下見にいらした方も、娘さまが小学校6年生で、12歳ですし、
オランダ移住からドイツ親子移住された方も娘さまが12歳です。
女の子のお子さまは、12歳が多いですね・・。
12歳からのドイツ親子留学。今後どのように進んで行くのか?
12歳になると、ドイツのギムナジウムに併設されたウェルカムクラス(移民クラス)から進んで行くようになります。ドイツ語の集中クラスになります。
我が家の息子も14歳でドイツに来ましたので、最初の1年間は、ウェルカムクラス(移民クラス)からスタートしました。
オーストラリア親子留学からドイツに来ましたので、よく質問されるのが、インターナショナルスクールは、なぜ、選択しなかったのでしょうか?という内容です。
答えとしては、ドイツで今後生活していくためには、インターナショナルスクールより、ドイツの現地校の方が必要だからです。インターナショナルスクールは、イギリスの大学やアメリカの大学を目指す生徒のため・・という傾向が強いからです。
ドイツの大学を目指すのであれば、ドイツ現地校の方がいいのかもしれません。
1年間のウェルカムクラスを終了して、B1のドイツ語レベルまで到達すると、ベルリンでは、成績が上位でやる気があると、ギムナジウム、または、普通レベルならゼクンダールシューレに進学します。
ドイツでは、学校制度は、州ごとの管轄になっていますので、州によって制度や学校の名前が違いますので、注意してください。
息子の場合は、14歳からのウェルカムクラスで、1年後に8年生の後半から入学して、9年生から正式にスタートしましたので、
12歳からのウェルカムクラスだと、1年後には、7年生から、現地校で正式にスタートになると予想できます。
10年生には、MSA という、中等教育卒業試験があります!
ドイツの10年生、日本だと中学3年生、または、高校1年生でしょうか・・。
10年生では、毎年5月くらいにMSAという、中等教育卒業試験があります。
試験の科目は、ドイツ語、英語、数学、プレゼンテーションです。
プレゼンテーションは、自分の好きな科目を選択します。
生物や歴史を選択する生徒が多いそうです。
また、10年生には、職業体験を1週間するようになっていて、どこかの会社や研究所で
1週間仕事体験をして、クラスの担任の先生もそれぞれのところに訪問するそうです。
この年代に職業体験ができるのもいい経験ですよね・・。
11年生、12年生、(13年生)は、アビトア試験の準備期間になります!
ベルリンのギムナジウムでは、11年生、12年生がアビトア試験の準備期間になり、ベルリンのゼクンダールシューレでは、11年、12年、13年生がアビトア試験の準備期間になります。
ゼクンダールシューレでは、3年間のアビトア試験のための準備期間があるので、いいですね。
ゼクンダールシューレでも、アビトア高得点をマークしている学校もたくさんありますので、無理してギムナジウムに行かなくても、大学への道は開かれていると思います。
アビトア試験を合格しても、すぐに大学に行かない生徒もたくさんいて、フランスでアルバイトをしたり、世界中を旅行している生徒もたくさんいますので、
ギムナジウムでもゼクンダールシューレでもどちらでも同じですし、大切なことは、大学の学部選びを間違えないこと、本当に研究したいことを見つけることです。
なぜなら、ドイツでは、大学を卒業することが、非常に大変なので、学部選びを間違えると、将来的にはちゃめちゃになるからです。
このあたりは、日本の考え方、価値観と相当違います。
なんでもいいから、名前だけで、大学を卒業しておこう・・という甘い考え方は通用しません。卒業学部、研究したことが、そのまま就職に直結するからです。何を研究してきたかが、問われます。
日本のように、生物の研究をしていた生徒がテレビのアナウンサーになるという・・そんなコースはありえないのです!
だから、大学入学前に、相当悩んで、大学の学部、学科選びをするのです。そのために世界旅行をするのです。自分を知るために。