教育とは、芸術である -ミヒャエルエンデよりー
「教育は、ひとつの芸術なのだから。そして芸術とは、今日も何度も話したように、創造のプロセスなのだから、一瞬一瞬が前例のない瞬間だ。子供に対しながら、その一瞬一瞬を新しく生み出す力・・・私がファンタージェンと名づけるこの力こそ教師に求められる才能です」
ミヒャエルエンデのことばより
このことから考えると、教育とは、芸術であり、1つ1つ違うのだから、
画一的な教育、みんな同じは、ありえない、愚の骨頂なわけですよね。
小さいころから、IQがどうのこうの、偏差値で学力を決めつけたり・・・
子供の本当の個性を見ていないわけです。早く発達する子もいれば、遅く発達する子もいるのに、早ければ良いわけもないし、遅いからといって悪いわけでもないのに、それは、単に、個性でしかないのに・・・そこに商売が生まれるわけです。
ドイツの絵本が可愛い! ぬいぐるみが可愛い!
ドイツの本屋さんやデパートをブラブラ歩いていて、気が付くことがあります。
子供の絵本の表紙の絵がものすごく、可愛らしい そしてファンタジー感満載のものだったり、ぬいぐるみの雰囲気がものすごく可愛く、子供にとって、想像力を膨らませるようなものが多いということです。
ドイツで子育てをしたかったな・・と後悔してしまう瞬間です。
日本にも絵本や児童書が多いけれど、ドイツの方が断然、子供にとって楽しそう、ワクワクする絵本や児童書が多いです。オーストラリアは、基本的に本の数が少なく、たいしたものはありません。
また、ドイツのぬいぐるみは、本当に動物が好きな愛情あふれる方が制作したようなものが多いです。本物にかなり近いものを、また、感触も近いものに作り上げています。シュタイフ社のぬいぐるみなど、芸術品のようです。
ドイツの教育は、子供の心に焦点をあてている!
子供は7歳までは夢の中、12歳までは、ファンタジーの世界で過ごすのがいい・・・などと言われます。
ドイツの教育は、子供にとって、ファンタジー、つまり精神世界を大切にして、心を育て上げるようになっています。
もちろん、愚の骨頂である、早期教育や塾での競争などもありません。子供は、ひとりひとり、成長のテンポが違うわけですし、それをとやかくいうことはないわけです。ゆっくり育つお花が大きく成長する・・ということもわかっているのです。
しかし、日本では、早期教育も盛んで、子供を塾にいれて、親が満足し、子供は、競争心、人を蹴倒すことだけを身につけて、偏差値で人を分別することに慣れて、毎日イガイガして、人の欠点をあざけ笑うことをストレス発散にして、育っていきます。子供の世界は、大人の世界の縮図になっているのです。
みなさん、日本でちゃんとした教育を求めているのに、日本の教育に浸るほど、おかしな方向へ向かって、スパイラルにはまるのです。心を大切にしていると、競争には勝てないからです。心を大切にしていると、たくさんの受験科目をクリアしていく時間がないからです。
その点で、ドイツの教育では、心を大切にできる余裕があります。だから、絵本、児童書、ぬいぐるみも可愛いわけです。
もちろん、ドイツでは、犬なども、お金で買ったりしません。ペットショップなんてありません。犬も、家族です。家族をお金出して買うのですか? そこに、心があるのでしょうか?