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親子留学 ドイツ

ドイツ移住と15歳から考える職業について

ドイツ移住では、早めに将来の職業を考えよ!

ドイツは、20%くらいしか、大学に入学しません。そして、大学に入学しても卒業できるかどうかは、わかりません。脱落者も多いです。

ドイツでは、大学というのは、研究者、管理職になる人が論文を書くために研究する場所です。日本の大学の感覚とは違います。

日本では、大学は、就職のために、必要な学位と思われていますが、ドイツで、もし、就職のために必要な学位なら、専門大学にいって、バチェラー(学士)を取得すればよいのです。

ですので、簡単にいえば、ドイツの総合大学は、日本の大学院の修士課程と考えてください。ドイツの専門大学(Hochshule) が日本の大学レベルになります。

ドイツで総合大学に入学するためには、ギムナジウム(大学入学希望のためのハイスクール)に行く方が多いので、10歳くらいには、大学に行くかどうかを決めなければいけないのです。

ですから、子供は、自分がどんな職業で働きたいかを早めに大枠だけでも決める必要があるのです。

ギムナジウムに無理して行かなくても、ベルリンでは、ゼクンダールシューレから、13年生でアビトウア(大学入学資格)を受けることができます。

ギムナジウムでは、アビトウアは、12年生に受けますので、ゼクンダールシューレでは、1年多く勉強して、13年生で受けることになります。

ドイツの良いところは、自分に合ったいろいろな方法を取ることができることです。

学校の勉強があっていない学生は、職業学校に入学して、手に職を付ければよいわけです。また、見習いから、職業を持つこともできます。

そして、お給料は、ドイツの中学卒業でも、大学卒業でも変わらない場合もあるのです。( 職種にもよります。)

つまり、ドイツでは、経験を重視します。見習いから、実務を学んでいけばよいわけです。これを、アウスビルディングと言います。

息子に伝授したい、仕事に対する考え方

私が、息子に伝授したい、仕事に関する考え方があります。

以下は、考えてはいけないことです。

  • お金を儲けること
  • 高い地位を目指す
  • 安定した職につく
  • 所有欲、権力欲、地位欲

 

以下を伝授したいのです。

  • 仕事と自分の時間とのバランス
  • 人は、必要なだけの富を所有すべきである。生活に必要な富だけでよい。
  • 自分を活かし、天命としての仕事をする。自分の得意なこと、人に役立つことをすること
  • 目指すのは、良い配偶者と出会い、良い家庭を築くこと( 男子でも )

 

天職を持ち、幸せになるために価値観の転換をすること!

現在の世界中の人々の考え方は、ほとんどが、間違っていると個人的には思っています。特に、日本では、その間違え方は、ひどいと思っています。でも、そうしないと、仕事にありつけないので、仕方がないし、制度がそうなっているので、仕方がないのです。

どのように、幸せになるために価値観を転換しなければいけないかを挙げてみます。

  1. 大きな家に住み、住宅ローンの重圧のために働く・・・小さな家で満足して、ローンや賃料を安くする
  2. 高いお給料のために働く・・・それなりのお給料でよい 生活バランスを重視
  3. 忙しすぎる・・・仕事と家族、自分の時間とのバランス重視
  4. 会社への貢献、言いなりな仕事・・・自分を活かす、天命としての仕事

 

先日、博多で道路の陥没がありましたが、1週間程度で元通りになりました。これに対して、世界では、驚愕の声があがっています。自分の国なら、半年や1年は、かかるだろうと・・どう思われますか??

私は、作業した方が、徹夜並みに働いて、今頃は、疲れているだろうと想像します。もっとゆっくり作業しても、よかったのではないか・・そんなヒステリー的な労働を課さなくても・・と思いました。

人間の労働は、1日7~8時間でいいわけです。でも、これは、実質、3~4時間に匹敵するのです。1日24時間を考えても、1日5~6時間前後の集中した仕事時間でいいわけです。これに対して、それなりのお給料がもらえればいいわけです。

1日24時間で、睡眠時間が7~8時間、残りの15時間くらいを、仕事の時間、食事の時間、自分と家族の時間で、5時間ずつ分ければいいのです。これが、人間的な生活です。自分を整えたり、本を読む時間も必要なのですから。

自分を整える時間、自分を見つめる静かな時間、家族とゆっくりできる時間がないとしたら、それは、人間的な生活と言えるでしょうか?それは、幸せであると言えるでしょうか?

そんな私も、以前は息子を将来をこんな風に・・・

今まで、価値観の転換などを書いてみましたが、以前、日本に住んでいたころの私は、お恥ずかしながら、息子の将来について、以下のような、妄想をしていました。

国立大学附属の学校でしたので、ずっと国立で行き、その分を貯金に回し、アメリカの大学院を卒業させて、XXXXコンサルティングやXX商事あたりに就職させて・・・今の家から余裕で会社まで通勤できるし、いずれは、この利便性のよい家を息子にあげようと・・

こんなことを、主人と話していました。XXXXコンサルティングやXX商事なんて、日本の働き方は、身体を壊しますね・・・なんと、無茶な妄想をしていたんでしょう!息子が幸せになるようにと、計画していたのですが、それは、息子を苦しめることを妄想していたのです。

でも、日本のほとんどの方が、以前の私と同じように、考えていると思います。だって、母校のお母さんたちも、同じ考えでしたからね・・みなさん、子供を幸せにしようと、真剣に考えているのに、実は、反対方面に歩いていて、それに気が付かないのです。

ぜひ、気が付いてほしいと思います。人間として、生きて行くのには何が大事ですか? お金ですか?地位ですか?モノですか?  将来の子供のために考えてください。 子供たちが、将来、幸せに暮らせるように。

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添田衣織 そえだいおり

2011年からの親子留学も14年目。EU永住権も取得、子供も成人して、本格的な移住の境地になっているところです。海外移住は10年、20年と積み重ねていくものなのですね!新しい挑戦には、いつも困難がつきまといますが、それをさらに乗り越えて・・。穏やかに、そして躍動的にチャレンジしていきましょう。

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