クリスマスは11月末からはじまる
今年は、11月29日からドイツのクリスマスは始まりました。
11月29日は、12月24日からさかのぼって、4週間まえの、11月30日に一番近い、日曜日です。なので、11月29日からアドベント(待降節)が始まるのです。
この日以前から、クリスマスマーケットが始まっているところもあり、また、お店では、アドベントカレンダーもたくさん売られているので、10月半ばごろから、街はクリスマスの雰囲気がしてきます。
ハロウィーンは忘れられている感じがあります。 日本でも、最近アドベントカレンダーも見られるようになりました。12月24日まで、子供たちは毎日、アドベントカレンダーの窓を開けるのが楽しみなようです。チョコレートが1つずつ入っているカレンダーもあります。
2. 聖ニコラウスの日が12月6日 しかし、注意!
追記・・聖ニコラウスは転落していますので、イベントはやらない方がいいですね!
ドイツのクリスマスは12月6日にもあるのです。
12月6日は、聖ニコラウスがやってくる日なのです。 聖ニコラウスとは、今のトルコのミラという小さな街に紀元3世紀に生まれたと言われる伝説上の聖人です。
12月6日に子供たちのところにやってきて、悪い子供にはおしおきをします。 良い子供には、ご褒美のプレゼントをするのです。
ですから、子供たちは、12月5日の夜に靴をビカビカに磨いて、ベッドにプレゼントを入れてもらう靴下をさげてから、寝るようです。
3. クリスマスツリーはドイツからはじまった
クリスマスツリーの飾りつけは、ドイツに由来しています。
ドイツ移民がクリスマスツリーの伝統をアメリカにもたらして、世界中に広がっていったのです。
古い書物によると、1605年アルザス地方のシュトラスブルグ(当時のドイツ領、現在のフランス)のある家庭がきっかけで、モミの木を森から持ってきて、そこに、りんご、ワッフル、金箔、お菓子で飾り付けしたのが、由来なのです。
4. ドイツのクリスマスマーケット
なんといっても、ドイツのクリスマスの特徴は、クリスマスマーケットが各都市で開かれているところです。
有名なところでは、ニュルンベルグのクリスマスマーケット、ドレスデンのクリスマスマーケットなど、旅行会社が企画している有名な場所がいくつもあります。
ベルリンでも、いくつかの有名で美しいクリスマスマーケットがあります。我が家の近くの繁華街でも、小さな街のクリスマスマーケットが開催されています。
小さな木の小屋(ヒュッテ)がたくさん並び、電燈で装飾されますので、可愛い雰囲気となります。それぞれの小屋では、色々なものが売られます。
クリスマスグッズから、お菓子、食べ物、飲み物などなど。 有名なのが、寒い時に身体を温める、グリューワインです。
グリューワインとは、ワインに香辛料(シナモン、オレンジピール、カルダモン)とお砂糖、シロップをいれて、温めたホットワインです。 小さな小屋に入って、グリューワインを飲むのは、小さな楽しみです。
5. 世界のクリスマス
ドイツのクリスマスは、日本のクリスマスは12月24日と25日だけですので、いろいろ違うことがわかります。
日本のクリスマスはアメリカの影響が強いですね。サンタクロースはアメリカが作り出したものです。
しかし、クリスマスツリーはドイツが由来ですね。 ドイツでも、12月6日の聖ニコラウスの日を祝ったりする、伝統的なクリスマスとカトリックの影響をうけた、12月24日のクリスマスがミックスされているのです。
ドイツでは、宗教的な意味合いを考える方は少ないようです。
世界を見渡せば、ロシアのクリスマスは1月7日、スペインのクリスマスは1月6日、イギリスのオックスフォードのクリスマスは11月25日ごろだそうです。様々なクリスマスを知ることも楽しみの1つですね。