『子供と一緒に飛び発とう! 親子留学のすすめ』の本をご覧くださいね!

親子留学

ドイツの教育をどう見るか、どう考えるかについて

ドイツ親子留学にて、ドイツに来られる方は、ドイツの教育を受けていくようになります。

現在、ドイツ親子留学されている方も、ドイツの教育をどう見るか?は、それぞれの立ち位置で色々と違ってきますね。

人の考え方は、日本人であっても、いろいろなんだな・・ということがわかります。

その方の立ち位置、背景で物の見方は違うということ

ドイツのベルリンでは、英語が使える・・という方と、全然使えない、通じない・・という方もいるくらいで、どちらの方も本当のことをいっているわけで、その方がどうとらえているか・・にかかっていることがよくわかります。

ドイツに長年住んでおられて、国際結婚をして、子供さんを小学校に入れている方の見方もいろいろとあるようです。ドイツの教育に対して、厳しい見方をされている方もいるようです。でもその方は、自分の立ち位置で見て、考えているわけで、その方の意見なのです。

小学校入学してすぐの問題、机にきちんと座っていられない子たちの小1プロブレムなどは、世界中で問題になっています。息子の母校は、国立附属小学校でしたので、先生方は、小1プロブレムについてよく研究されていました。

日本でも問題になっているのですが、ドイツでもそのあたりの問題があるようですね・・。ドイツ親子留学に来られる方は、お母さんが教育熱心な方が多いので、そのあたりは、うまく対処して、ドイツの学校の良さだけを取り入れて、悪い点はスルーして行く手段を持っていると思われます。日本の方は、そのあたりの対処がうまいですからね。

その方が日本でどのような教育を受けてきたか、現在の仕事の立場、子供さんの能力がどうなのか・・によっても学校への意見、教育に対する考え方は違ってきます。

その方が、どの立ち位置で見ているか、考えているかを見る必要があるわけです。

私も、私の立ち位置での教育の見方で独自の意見を書いています。

息子の教育を第一に考えて、そのままを書いているだけです。息子に良くない教育であれば、ビジネスがあったとしても、もちろん、さっさと退散しますので。国立附属の小学校にいながら、東京をさっさと退散したのと同じように。

私は、はっきり言って、息子をドイツの学校に通学させて、良かったと感じています。というか、ドイツしかないと思っていますが・・。

ドイツの教育が最高だとまでは思ってもいませんし、書いたこともありません。子供の学校として、どちらかというと、日本と比較して、良かった・・オーストラリアと比較しても、良かった・・というだけです。他の国は知りませんので。

というより、海外では、日本人がドイツ以外に長期で、学費を気にすることなく、通学させることができる国がないからです。欧州くらいですので。

もしできたなら、オーストラリアのハイスクールを12年まで卒業させて、国際バカロレアIBを取得させてから、ドイツの大学に入学するのが、英語という視点から見ると良かったのですが、(日本から出発して間もないころは、英語にこだわってしまう傾向がありますが、)

そうすると、ドイツの大学の学部が制限されて、不利になりますので、ドイツで進んで行くならば、早めにドイツ入りがベスト、早めにドイツ語を身につけることが大切であると考えました。

中学、高校時代からドイツ語を始めた方がいいわけです。大学から日本でドイツ語を始めると、私みたいに、たいしたことないレベル・・・語学力もドイツ語に対する意識さえも・・になりますので。

その後、ドイツ語も継続すればよかったのですが、バブル期にまぎれてしまい、その当時は、ドイツも1986年の事故で危なかったですので、日本の経済が好調な時期に、何が悲しくて欧州に行かねばならないか・・みたいな感覚もあり、よほどでなければ行く必要もない・・というのが普通の感覚でした。東京などは、輝いていましたので。

今となっては、14歳でドイツ語を学び始めた息子と、ドイツにいるからこそ、ドイツの学校に通学している息子がうらやましいくらいです。

日本の大学でドイツ語を学んでも、私などは、日本ではモチベーションもありませんでしたし、就職してもドイツ語もあまり必要とされず、でも、今となっては、もっとやっておけばよかったと・・後悔しても、もう遅しで、30年経ってしまって、はずかしながら、粛々と進めて行くしかありません。日本にいると、語学ができるようにならないということがはっきりとわかります。

英語は、オンラインでどこでもできる時代ですので、学校にわざわざ通学する必要もないということ、高い英語圏の学費を支払う必要もないこともわかってきています。

英語は単純ですので、ボキャブラリーを増やせばいいだけで、そんなに時間をかける必要もないとも感じています。英語は自分でオンラインでやれ!ですね。ドイツの大学院で英語は鍛えられますし、それで十分です。それより、ドイツに滞在するなら、まず、ドイツ語です。

ドイツ語に時間がかかりますので、かけなければいけないですので、ドイツでは、ドイツ語が必須で、就職でもドイツ語ができないと相手にもされませんので・・。ドイツに身を置くならば、ドイツ語は長い道のりをかけて、習得していかなければいけないのです。

ドイツの教育について考える、我が家の立ち位置を検証

我が家の立場は、2011年の日本の大転換の時期を踏まえて、そして、もっと深い意味合いにて、子供の教育について、環境について、そして、子供の健康と命までを視野にいれて、考えて、捉えています。

日本の大転換の時期がなかったら、また、別の考え方になっていたかもしれません。そして、この大転換がなければ、我が家は、海外に出ていないはずです。日本がどういう国か・・ということまで、考えが至らなかったからです。

東京の首都圏のど真ん中に家を購入して、息子を現在の母校のお母さんたちのように、エリートコースまっしぐら・・このように考えていました。(この考え方を転換できたことが、今となっては、感謝なのですが・・)

我が家の息子は、オーストラリア3年半の留学から、ドイツの移民クラスからギムナジウムに移行した立場から、ドイツの教育を見ています。

そして、日本での東京の国立附属幼稚園、小学校を経験した立ち位置から見ています。日本の教育は、10歳までいましたので、基礎的な教育はすべてクリアしてから、海外に出ています。

胎児時代から早期教育、右脳教育もしてきていますので、進みなども早かったと思います。(これがよかったのかどうかの影響は、いまだにわからないのですが・・)

そろばんは5歳からはじめて、すべて1級以上、暗算もフラッシュ暗算も1級以上ですので、頭にそろばんが3つある状態です。今は2つなのかな?(そろばんを会得してよかったことは、英語でもドイツ語でも覚えが素早い、単語の記憶力がよいことです!)

知育だけでなく、スポーツ面にも力をいれてきましたので、体操、水泳、サッカー、野球と全般的な運動能力も積み上げて来ました。(これは、男の子なので、海外に出ても有効で良かったと感じています)

息子の学校の周りの環境は、日本でもトップクラスの教育熱心な環境でしたので、習い事なども、幼稚園のころから、1日に2つ掛け持ち・・という方が多い地域でした。

もう幼稚園卒業時期には、水泳教室で、バタフライができてしまっている、選手コース・・それが当たり前という地域です。小学校では、遠泳があるので、みなさん準備されているからです。

小学校が終わると、まずは、水泳教室に行き、その帰りにそろばん教室にいくという、習い事を2つ掛け持ちの方も日常茶飯事です。

我が家の息子もやっていました。すぐ近くだったので、そろばんのあとに、サッカーとか。

私自身が中学受験、大学受験を経験して、東京でしたので、すべての塾なども経験している立場から書いています。河合塾、駿台、代ゼミ・・・大手も全部行きましたね・・。

私の妹は、東京の一番学費が高い、当時俳優、芸能人の子供さんも多い、私立の大学までエスカレート式学校に通学していましたし、また、私は、中高一貫の私立女子校、そんな経験から書いています。

そして、大学時代は今では、言うのもおはずかしながら、ドイツ語学科。東京のドイツ学園での教育実習を経て、ドイツ語の教員免許を取得しています。大学時代の春休みには、ケルンの語学学校に通学して、デユッセルドルフのギムナジウムも見学しております。

1988年にデユッセルドルフのギムナジウムに1日体験したとき、衝撃を受けまして、このようなドイツの学校で学びたかったと・・素直に思いましたね。このときに、ギムナジウムの10年生くらいの生徒が英語のレベルも高かったのを記憶しています。

さてさて、そんな経験の立ち位置から、ドイツの教育を見ています。

ドイツの教育といっても、ドイツでは、州ごとに教育管理されていますので、現在は、ベルリンのウェルカムクラス(移民クラス)とギムナジウムという立場からの見方になります。

日本の教育をすべて知って、経験して、オーストラリアの小学校、ハイスクールも経験して、ドイツの教育を見ると、

ドイツの教育は、放置してくれるので、私は、気に入っている・・

これが、本音に近い思いかもしれません。

私自身、学校に何も期待していないですし、子供に余計な、管理教育のような、影響を及ぼして欲しくないと思っているので、だから、それなりに良いと思っているのです。

基本姿勢が、学校には、何も期待しない、学校は余計なことはしないでほしい・・。

子供の教育は、親がする。親のあり方が大切である・・。

学ぶということは、幼児時代から独学が基本である。学校に頼らない。

このような考え方が、根本にあります。

学校教育に期待して、学校教育がすべて、子供には学校が必要だと考えておられる方だと、少し考え方が違うかもしれませんね。

学校の影響は少しだけにとどめたい。友達からの影響も最小限にとどめたい。

なぜなら、世の中の考え方、価値観はほとんど間違っている。教育は管理するものではないし。教育でさえも、専門家でさえも、権威でさえも・・・正しい認識がほとんどいない・・と感じています。

しかし、学校に行くことは、義務のようになっていますので、短い時間の学校教育がベストだと考えています。そうすると、ドイツの学校は、わりと時間も短いですので、好都合です。

本当は、ホームスクーリングなどは、親が正しく導けば、子供がよりよく育つと思っていますが、現実的ではないですね。しかし、現在、世界中で実践されている方も多いですね。

私も本当は、中学、高校あたりの先生になるのが、天職だと感じていましたが、日本の学校に心から献身できる、希望があるとは思えなかったので、特にその道は進みませんでした。

プライベートで教えること・・には、非常に充実感がありました。家庭教師などを大学時代に盛んにしましたが、英語を教えていて感じたことは、・・ただ、教えるだけでなく、

教えるということは、子供の微細な人格的影響、心の成長にまで、配慮しなければいけない・・

そんなことを痛切に感じたのです!そこまで考えている先生がいますでしょうか??わずかには、いると思いますが・・。私は、残念ながら、本当に徳の高い、人格的にすばらしい先生に出会ったことがなく・・。息子の日本の学校の先生にも期待したのですが、いまひとつでした。最近、ブログでは、一人尊敬できる方が・・ですが。

ほとんどの先生が、あまり高い志なしに、自分の生活の糧のために、自分の家族のために、お金のために働いている方がほとんどですね。あたりまえですが・・。

学校の先生が聖職である・・という時代ではないですからね。本当は、先生こそが、子供の成長に直結するので、聖職でなければいけないのですが、もっと、医者より、弁護士より、金融関連の職より、お給料がよくなければいけないのですが、学校の先生はそんなにお給料も高くないですので、良い人材が集まらないのも納得できます。

我が家の立ち位置、私の考え方は、このような感じですので、そして、ドイツの教育について、もう一度書いて見ると、

ドイツベルリンの息子の学校、ギムナジウムを見ている限り、

・14時半に学校が終了して、家に帰宅するのは、時間的に良いと思っている

・クラブ活動がないので、好きな習い事をできて良いと思っている

・教科の評価も、授業中の発言などの割合が多く、テストの点数だけではないので、良いと思っている

・息子のクラスの生徒を見ている限り、日本のように競争心ムラムラ、人を蹴落とす・・などの雰囲気がないので、良いと思っている。生徒たちも、学校にたいして期待していない。

・学校のクラス委員などをみんなやりたがらない、そんなの誰がやるか・・・的な雰囲気が良いと思っている(日本では、クラス委員などをする人が優秀な生徒であるの雰囲気が間違っていると思うので)

・勉強は、自分の好きな科目の最低限だけにととめて、自分のやりたいことに集中できる環境が良いと思っている

・ギムナジウムの教師資格は、大学院の修士課程を卒業することになっているので、やはり、実際に見ていて、日本よりレベルの高い(人格的にも)先生が多いと感じている

・本当に真剣に勉強するのが、大学に入学してから・・ということで、日本の教育は、大学入学までが大変である・・と違い、良いと思っている

・大学、大学院まで、学費が無料であることが良いと思っている。大学院は英語で授業というのも非常に良い

・ハイスクールを終えてから、すぐに大学にいかない学生が多いのが良いと思う。世界中を旅行してから、大学に入学する学生も多い

・面倒な学校の保護者の集まりなどがない。保護者会が学期ごとに1回あるだけ。

・学校で行く遠足、行事なども参加したくなければ、適当に休むことができる。それについて、ガタガタ言われない。

また、息子の成長、学年が変わるごとに、考え方や見方も変化してくるかもしれません。その都度、正直な思いを書いていきたいと思います。

参考にしていただければ、嬉しい限りです。

 

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

添田衣織 そえだいおり

2011年からの親子留学も14年目。EU永住権も取得、子供も成人して、本格的な移住の境地になっているところです。海外移住は10年、20年と積み重ねていくものなのですね!新しい挑戦には、いつも困難がつきまといますが、それをさらに乗り越えて・・。穏やかに、そして躍動的にチャレンジしていきましょう。

-親子留学

Copyright© ドイツ親子留学と子供の教育 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.

Verified by MonsterInsights