欧州教育移住は、海外教育移住の中でもダイバーシティーを学べる場所
日本のメディアでは、ダイバーシティーという言葉を最近よく見かけます。
ダイバーシティーとは、多様性ですね。
ダイバーシティー(diversity)
《「ダイバシティー」とも》
1 多様性。相違点。
2 企業で、人種・国籍・性・年齢を問わずに人材を活用すること。こうすることで、ビジネス環境の変化に柔軟、迅速に対応できると考えられている。
3携帯電話などで、複数のアンテナで電波を受信し、受信状況の良い方を使う技術。
欧州こそ、ダイバーシティーが学べる場所です。
ヨーロッパの広さといえば、日本の北海道から九州までで、ドイツの北からスペインまでの距離と同じになります。
欧州は、意外に、狭いのです。この狭い土地の中に、いくつもの国々がひしめき合っています。
難民も欧州に押し寄せていますし、中東系、アフリカ系、南米、中米系、なども人々もたくさんいます。
ベルリンは、メトロポリタン&コスモポリタンな都市
ベルリンに住んでいて、街を歩いて、周りを見回すと、純粋なドイツ人は、半分くらいなのではないか・・・といつも思って見ています。
街で聞こえてくる言葉も、ロシア語系、アラビア語、ペルシャ語、トルコ語、スペイン語、イタリア語などもよく聞こえてきます。もちろん、アラビア語とペルシャ語とトルコ語の区別がわかりませんが・・
ベルリンは、大都市、いわゆるメトロポリタン都市であり、世界都市、国際都市、いわゆるコスモポリタン都市です。
ダイバーシティーを学べる都市とは、ベルリンを指していると思いますね。
歴史が学べる建造物、100以上もの博物館、戦争や冷戦が遺したものなどから、東とは?西とは?人種の違いとは?などが学べます。
ミュンヘンは保守的な都市、ベルリンは、前衛的な都市
ドイツの都市は、一極集中ではないので、それぞれの都市に特徴があり、雰囲気もかなり違います。
観光都市、ビールのオクトーバーフェストで有名なミュンヘンは、ドイツでも保守的な雰囲気があります。ミュンヘンのあるバイエルン州は保守的です。高齢者の方たちも、良き古きドイツの習慣を守っています。
ミュンヘンは科学や研究の先進地で、1901年にノーベル物理学賞を受賞したヴィルヘルム・レントゲン(1900-1920年までミュンヘン大学に在籍)から2005年のテオドール・ヘンシュ(ミュンヘン大学教授)のノーベル物理学賞の受賞まで100年以上の長い研究地としての歴史がある。また、ルートヴィヒ4世の時代から既に精神的な中心地としてパドヴァのマルシリウスやオッカムのウィリアムなどの哲学者は王室の庇護の下にあった。ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン(ミュンヘン大学,LMU)とミュンヘン工科大学(TU,TUM)の2つの大学は大学教員や連邦教育・研究省、ドイツ政府のメンバーが選出する3つの「エリート大学」の称号を得ている。この称号はミュンヘンの大学とカールスルーエ工科大学だけで、2006年の最初の評価以来大きな研究資金を得ることを意味している。マックス・プランク研究所関連の研究機関がミュンヘンには多く立地している他、フラウンホーファー協会など他の研究機関も様々なものが立地している。
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ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン (LMU) 1472年にインゴルシュタットで設立され1826年にミュンヘンに移転。
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ミュンヘン工科大学 (TUM) 1868年に創設
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ウクライナ自由大学 1921年設立。1945年からミュンヘン
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ミュンヘンビジネススクール(MBS) 1991年設立
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ミュンヘン応用科学大学(HM) 1971年設立
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ミュンヘン知的財産法センター(MIPLC)
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ミュンヘン連邦軍大学 1973年創設 。ミュンヘン南東部のノビーベルクにある。
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ミュンヘン音楽・演劇大学 1830年創設
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ミュンヘン美術院 1808年創設
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ミュンヘンテレビ・映画大学 1966年創設
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一方、ベルリンは、ミュンヘンに比べると、前衛的な発展した都市になります。元東ベルリンの方もいるでしょうし、ポーランドやロシアからの移民も多くいます。東の影響を強く受けているので、平等主義であり、資本主義でありながら、社会民主主義の傾向が色濃くあります。
ベルリン・ブランデンブルク首都圏は欧州連合の中でも高等教育機関や研究施設が集積した地域の一つである。ベルリンには4つの公立大学と5の私立大学、および20の工業大学があり、幅広い学科課程が提供されている。135,327人の学生が31の大学やカレッジに2008-2009年には在籍していた。[112] 3つの大きな大学だけで約10万人の学生が在籍している。フンボルト大学には35,000人、ベルリン自由大学には35,000人、ベルリン工科大学には30,000人の学生がそれぞれ在籍している。ベルリン芸術大学には4,300人、ベルリン経済法科大学には9,000人の学生が在籍する。
ベルリンには高い密度で研究機関が集り、代表的なものにはフラウンホーファー協会、ゴットフリート・ウィルヘルム・ライブニッツ学術連合、マックス・プランク研究所などがあり研究機関は単独か緩やかに大学と連携している。62,000人の科学者が研究開発に携わっている。欧州工科大学の知識やイノベーション・コミュティ(将来の情報通信社会や気候変動の緩和や適応など)の中心の一つでもある。[113]様々な大学と提携している図書館に加え、ベルリン州立図書館は主要な研究図書館である。ウンター・デン・リンデンとポツダム通りに主要施設が立地する。ベルリンには108の公立図書館がある。
若者目線で、ベルリンを見るならば、クラブ音楽DJの最先端地、アートや芸術の街、ITのスタートアップの集まりが多い街になります。