1.夢をみないドイツ人
ドイツ人は、今、この瞬間、今日を生きるとよく言われます。
どういうことかと言うと、将来を夢みたり、将来のために投資したりはしない傾向があるのです
それは、こんなことからもわかります。
ドイツでは、家族のためにお父さんが家を購入するという考えもあまりありません。
家を購入するくらいなら、その金額で、旅行を楽しみ、毎日を快適に豊かに実用的に暮らそうという考えです。
また、現在では、生涯の伴侶と結婚をすることも人気ではありません。結婚は意味がないと言います。書類上のものであると。
パートナーとして、結婚という形をとらずに、子供を育てている家族も多いのです。日本では、ちょっと考えられませんね。日本だと、結婚しないと、配偶者としての社会制度も受けられないですね。
これは、ドイツ人が将来など、どうなるかわからない、今が大事だという考え方から由来しています。
ドイツは、歴史から見ても、色々な国と国境を接していて、いつも緊張を強いられてきたことが原因でもあるのです。
ですので、ドイツは節約を美徳とする考え方もあり、物質よりも精神や考え方を優先する、観念論が重視されることもあるのです。
ドイツの書店の雑誌コーナーを見てみると、ファッション雑誌より、住まいをいかにきれいにするか?実用的に暮らすか?という、リビング雑誌が80%を占めています。日本では、ファッション雑誌、食に関する雑誌が80%くらいではないでしょうか?
2. ドイツ人の好きな言葉 " gemütlich " (快適な、ここちよい)
物より、毎日いかに快適に過ごすか?ということが、ドイツ人の重大テーマであるようです。
ドイツ人が好きな言葉が、
gemütlich (ゲミュートリッヒ)、つまり快適な、心地の良い という意味を表す言葉ですので、このことからもわかります。
また、散歩を意味する、spzierengehen(シュパツィーレンゲーヘン) もドイツ人の好きな言葉ですので、健康志向であることもわかります。
3.歩きながら食べるせわしないドイツ人!?
ドイツ人は、家を購入したり、持ち家を持つことを好みませんが、現在住んでいる賃貸の小さな家で快適にすごすことを重視しますので、外食をしたり、高級レストランで食事することもめったにありません。
節約志向ですので、できたら、食事は簡単にすませたいと思っているようです。パンを購入して歩き食べ、ドネルケバブを歩き食べ。ドイツ人はせわしない国民で、よく歩き食べをします。
バナナを食べながら歩いている人、電車の中で、パンを食べている人、たくさんいます。(日本では、小さい頃から、歩きながら食べるのはよくありませんとしつけをされますので、びっくりしてしまいますね。)
4.おしゃれなカフェは、ご老人趣味!?
レストランで食事、カフェでゆっくりケーキを食べるのは、年金生活をしている悠々自適のご老人たちがほとんどです。
(日本では、オシャレなの若い女性が、素敵なケーキ屋さんでティータイムを楽しむような風景を雑誌で見ますが、これは、ドイツではご老人たちの趣味なのです!)
当初は、ドイツ風ケーキをカフェでゆっくり楽しもうと思っていましたが、まだ、60代でもありませんので、それができる雰囲気ではないという、考え方に変わりました。人間は環境で考え方も変わるものです。
将来の叶わない夢を見せられる国、現実的でない希望や実現不可能なあこがれを抱かされる国ではなく、節約志向、実用的、現実を直視させられる国、今を生きる国こそが、ドイツなのです。
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