ドイツや豪州親子留学、移住は、子供に贈る唯一財産である!
私の価値観の中に、目に見えないものを大切にするというのがあります。
フランスの作家、サン=テグジュペリの言葉
” 大切なものは、目に見えない ” ~星の王子さまより~
小さい頃からカトリツクの学校に通学していたからなのか、どうかわかりませんが、物より、音楽や自然に接していた方が楽しい、気分がいいという感じがありました。妹がバレリーナを目指しているという環境のせいだったかもしれません。バレエの世界は、ものすごく外見重視の厳しい世界ですから。反発していたのかもしれません。
素敵な洋服を着ても、ブランドバックを持っても、そのときだけで、深く感動しませんでした。しかし、音楽や自然に触れるとき、そこには、深い感動があったのです。
バブル世代の人間ですので、もちろん、ブランド物や高級レストラン、ディスコまで経験してきましたが、自分が本当に豊かであると感じる瞬間は、物というより、精神的な豊かさ、心を大事にした生活を過ごしているときでした。新卒で入社した大きな会社は、物欲の塊のような世界にしか思えませんでした。
子供に贈る財産は、目に見える、不動産、土地、金融商品である方もいるでしょう。しかし、これからの時代は、家や土地の価値も暴落、金融商品でさえ、紙になってしまうかもしれません。地震、津波、経済破綻で、これらはなくなってしまうのです。
子供への財産は、教育なのです。それは、目にはみえないものです。ですので、それは、良い学校、偏差値の高い学校、ブランド価値のある学校に所属させることではないと思っています。
経験という、教育や学び。でも、これは目に見えない。しかし、これこそが、子供への財産であると思っています。そして、親と子が一緒に経験する、体験する、試行錯誤する、学校という枠にとらわれない、お決まりの常識のレールにのらない。そう考えていくと、今の時代、唯一子供に贈ることができる財産は、親子留学や移住であるという結論に導かれたのです。
ドイツや豪州親子留学、移住の基本姿勢は、孟母三遷!
孟母三遷は、私の好きな言葉の1つです。私もできるなら、3000回も子供のために学校を変えてみたいとも思っています。そんなことはできませんね。
しかし、オーストラリア時代には、小学校で12回引っ越しをした生徒がいました。12回ということは、半年に1回の引っ越しをしているわけです。その子は、算数のできる優秀な子でした。引っ越しは、子供の教育にもいいのではないか。。と思ってしまったほどです。
しかし、日本の風潮は、会社勤務でも、同じところに何十年も働いている方が良いとされる、価値があると思われています。学校でも、転校生という名のもとに、新しい雰囲気に慣れるのが大変などという、壁や村八分根性、派閥がいまだに残っています。
絆という言葉が重要視された運動会や文化祭なども、派閥を作る、よそ者を排除していくニュアンスが、しらずしらずのうちに、子供の精神に入り込んでいっています。
何回も引っ越しをしたり、学校を変えることは、よくない、変わり者であるという暗黙の了解もあります。オーストラリアの小学校では、学校が合わないとなれば、次の学期から、違う学校に転校する生徒もたくさんいました。
単純に理由は、合わないから。。お別れパーティーもありません。ただ、先生に挨拶をして、転校するだけです。先生も子供にとって良い選択を願うのは、自然なことです。
息子が母校を去るときは、母親の私が職員室の全員の先生の前でご挨拶をしました。日本的に考えると、お世話になった先生方にご挨拶するのは、常識であると思っています。息子も全校生徒の前でお別れの挨拶をしました。生徒のみんなにさよならを言うことも常識であると思われています。
しかし、オーストラリアでは、その場を離れる理由は、プライベートなことであり、公に発表することではないと考えるのが普通でした。たいていは、担任の先生にさようならといって、お別れするくらいですね。人それぞれですからね。
ドイツや豪州親子留学、移住は、英語が目的ですか?
もちろん、ドイツや豪州親子留学、移住は、子供に英語を学ばせたいからという理由の方も大勢いますが、実際できる方は少ないです。
実際にすぐに、親子留学、移住を試みる方は、違うところに価値を置いている傾向があります。子供の将来や健康が何よりも、英語よりも大切であるという価値観の方が希望されている場合が多いのです。
私と同じで、目に見えないことを大切にする価値観の方が、子供に贈る唯一の財産を作り始めているのです。
このように考えるとき、グローバル、バイリンガル、国際人などという言葉はとても陳腐なものでしかないというのが、今の私の考えです。このような言葉を頻繁に使う方は、目に見えることが大切である、時代のレールに乗っている感覚が欲しいということなのでしょう。
学校がグローバルスクールである、バイリンガル教育をしている、国際人として世界で活躍する。。ブランド戦略と同じレベルとしか思えないのです。
教育は、目に見えない! だから、大切なのです!
息子が15歳で、母親歴が15年ということになりますが、子育ても教育も目に見えないという実感があります。使った教材、読んだ本、テキストは目に見えるけれど、本当に子供の心の中でよい成長をした、よい学びをしたのかどうかはわからないし、目に見えない。最近は、多くの本を読むことでさえ、疑問視しています。本屋さんを大きくしているだけではないかと。。
受験勉強では、子供の心を荒らしたかもしれないのに、良い点数で合格すれば、称賛されるのです。多くの親御さんは、合格したことだけが大事で、そこに至る子供の心をよく観察している人はほとんどいないと思う。
子供は、ほめてもらって嬉しいけれど、本当のことをいえば、心は泣いているかもしれない。12歳の子供では、それさえ、自分でもわからないものです。
本当の教育は、学校や本、テキストを越えたところにある経験や体験から考えること、学ぶことが大事だと思うのです。
受験勉強でも合格するより、不合格な子供の方が、たくさん学んでいる、経験している場合もある。どちらがいいのかは、心を見ないとわからない。合格しても心が泣いている子供、不合格でも心が幸せな子供を見分けることはできない。
ドイツや豪州親子留学、移住は、お母さんの学びの場でもある!
日本の学校は、束縛時間が長い。それに塾が加わるので、子供が親と接している時間は食事くらいかもしれない。
その点で、海外で生活すると、子供と親の時間はとても長い。塾もなく、オーストラリアでは、午後3時に下校。ドイツでは、高校生でも2時半には下校。
夕食時まで、いろいろ話ができ、宿題を一緒に考えたり、子供の表情もよくわかる。これが、本来の姿なのではないか?これが、普通なのではないか?
日本では、学校と塾に子供の時間を奪われている。そんなことに気が付くことも大事になってきます。
いずれにせよ、ドイツや豪州親子留学、移住を目指すことは、お母さんの試練でもあり、学びの場でもあるのです。親子留学を決断することでさえ、お母さんの学びであると思っています。
何のためにドイツや豪州親子留学、移住をするのか?
その答えは、子供の将来のため、そして、お母さんの学びのため、そして、子供が将来的に健康で幸せな心を持つ人になるという、目に見えないことが第1目的なのです。