ドイツ生活では、いろいろなモノが必要でない、モノが欲しくなくなります。つまり、物欲が消えていきます。
オーストラリア時代も日本に比べて、その傾向がありましたが、欧州のドイツに来て、さらに、モノに囲まれての生活を手放し、モノはいらないと思うようになりました。
日本での生活は、どうしても、モノに囲まれてしまいます。先日も、スカイプで主人が住んでいる家の全体像を見せてもらい、愕然としました。なぜか、モノがさらに増え、囲まれているではないですか・・
自分の心が、自分の人生を決める!
私は、無宗教です。というか、代々のお墓などは、何とか真言宗??とかかもしれませんが、よくわかりませんし、気にしません。そのあたりはどうでもいいと思っていますし、何かの宗教にこだわったり、メンバーになることも、人生に必要ないと思っています。お参りもしませんし、心の中で祈るのがベストというタイプです。
育った学校は、カトリツク系がほとんどなので、ローマカトリックのキリスト教もよく知っていますし、インドネシアにも滞在していましたし、父親が中東でも仕事もよくありましたので、イスラム教もよく知っています。
そんな立ち位置で、仏教についても、興味があり、メルマガなども配信されてきます。先日のメルマガで、仏教の三毒の煩悩について書いてありました。
大晦日に108つの除夜の鐘を鳴らしますが、これは、108の煩悩から由来しています。その中で、特に人間を悩ませるのが、3つの三毒の煩悩だと、お釈迦様は言ったそうです。
三毒の煩悩とは、
- 貪欲 欲の心
- 瞋恚(しんに)怒りの心
- 愚痴 ねたみ、そねみの心
三毒は人間の諸悪・苦しみの根源とされている。ブッダの説いた根本仏教、大乗仏教を通じて広く知られている概念である。例えば、最古の経典と推定される南伝パーリ語のスッタニパータに、貪・瞋・癡を克服すべきことが述べられている。更に中部経典(マッジマ・ニカーヤ majjhima nikāya)においては「三不善根」(skt:akuśala-mūla, pali:akusala-mūla)として記され、3つがまとめて論じられている。三毒(三不善根)は悪の根源であり、それが展開されて十悪となる。
出典:ウィキペディア 三毒
仏教によると、私達の人生は、苦しみの波の絶えない、海のようなものだ。波とは、煩悩である。自分の心の中が、自分の人生を苦に染めているのだ・・
仏教用語の漢字が難しいのは、さておいて、確かに、毎日、~がほしい、~さんが、ああいっている、怒った、くやしい、~さんがうらやましい・・などで毎日が過ぎているといっても過言ではありません。そんな繰り返しですね。本当に・・
これは、経済主義というか、商業主義が、私達の生活にちょっかいを毎日かけているようなもの、かけられているようなものですので、
芸能人の持っている、あんな素敵なモノがほしい、ああいう素敵な場所でカフェをしたい、あんな風な素敵なママになりたい、子供もあんな風に成功して、賢くなってほしいと、ザワザワと焦りを感じるあまりに、仏教でいう、この三毒にはまってしまうわけです。
今のありのままの自分でよいのではないですか・・そんなにモノを持たなくても、いいのではないですか・・よ~く考えてみると、自分の心が勝手にザワザワしていただけで、自分の心が、すべてを決めていたことに気が付くわけです。
ドイツ生活で、心が落ち着く理由
ドイツ生活といっても、すべての人がそうではないかもしれません。これは、私が個人的に感じていることですが、
ドイツ生活、ベルリンの生活は、非常に心が落ち着きます。いつも、なぜだろう?と観察したり、検証したりしています。オーストラリア人は、現在、経済の上昇中で、少し傲慢なところがありましたので、ドイツの方がゆったりしているという感じがあります。
外国人である、異邦人であるので、細かい情報が入ってこないという利点もあるかもしれませんが、まずは、ガザガサしている人がいないということが、挙げられます。買い物をしていても、日本のように、ガザガサと多くの商品を買っている人を見かけません。(BIOスーパーだからかもしれませんが・・)
カフェでも、ひとりでのんびりと楽しんでいる人が大勢いて、日本のように軍団のおばちゃまたち、若い女性軍団などもいません。サラリーマン軍団も見かけません。(場所にもよるのでしょうけれど・・)
街路樹は、紅葉が綺麗で、道路は、葉っぱが絨毯のように敷き詰められていますので、日本のように紅葉の名所に行かなくても、毎日のお散歩兼買い物で、紅葉が楽しめるところもよい点です。
簡単にいうと、なんでも自然体であるといっていいのかな・・それに比べて、日本は、少し無理をしているというか、人工的に作られたものが多すぎると言えばいいのかもしれません。(食べ物や商品からもそのように感じます)
子育て、子供の教育についても、日本は、賢く、頭がよく、IQがどうのこうの、知育教材、競争に勝つ・・・などなどの文言で、子供がゆっくりと成長していくのを振り回しているような気もします。
待つことができない日本人・・といえばいいのかな・・これは、欲の心から発生するものでしょう。
欲の心とは、悪い行いですので、避けた方がいいですね。とはいえ、そんなことに気が付く方も少数派で、
ハウツーを求めて、どこまでも彷徨い、人生をガサガサ過ごしてしまう方が大多数なので、悲しいことだと思っています。