日本人は英語、英語と盛んに学習しますが、習得や上達することは難しいようです。中学や高校で6年間、英語の学習をしても、英語が話せない~などと言われてしまいます。 なぜでしょうか? 日本人が英語に苦労してしまう3つの理由を挙げてみたいと思います。
1.受験英語で間違いに敏感になり、臆してしまう
中学に入学すると英語を皆さん勉強されますが、やはり、高校受験や大学受験を意識した英語の勉強が主になり、英語の問題集を解き、正解を求めることが第一になってしまうので、英語に対して、間違いに敏感になりがちです。 例えば、三人称には、動詞にSが付くこと、前置詞を間違えないようにすることばかりに気を取られ、動詞をたくさん覚えて使えるようにするとか、いろいろな表現を学んでみるということは、後回しになりがちなのです。なかなか、英語で自分の意見を主張してみる、書いてみるということまで、手がまわりません。自分の意見を英語で話すチャンスもないかもしれません。なので、現在、大学入試改革にあたり、使える英語の比重を多くするとの検討がされています。間違いをあまり気にせずに、臆することなく英語を使えるようになれば、もっと上達が速くなるでしょう。
2.自分の意見を言わずに、空気を読んでしまう
日本人は、もう幼稚園時代から、空気を読む雰囲気に慣らされていきます。自分の意見を主張して、角が立つより、長いものに巻かれたほうが平和で安心できるという感覚をもっています。目立つこと、人と違う意見を言うことが称賛されない雰囲気があります。いい人~と言われることで、平和と安定が保たれるからです。ですので、英語はもちろん、海外に出ると、あなたの意見はどうですか?どうしたいですか?が求められますので、自分の意見をはっきり言うことに慣れていません。内容のあることをしっかり主張できないのです。 本当は、心の中でしっかりとした自分の意見があったとしても、主張することになれていないので、静かに遠慮がちにしていると、英語が話せない人とも思われがちです。ですので、日本人全体の性格が、英語を話すの雰囲気と真逆であるということが英語を習得する上で、足をひっぱっているのです。
3.英語のヒアリングについての勉強不足
日本人の脳は、日本語脳といって、他の外国人と違います。それが、英語を学ぶ上で、ハードルになっていることもありますが、根本的に、英語が日本人にとって、どのように聞こえるか?どこを、どのように注意してヒアリングをすればよいかなどを教えてくれる人、または、教えてもらえるチャンスは少ないです。アメリカ人は、英語をはしょって、早く話す傾向がありますので、どのように、はしょってしゃべるのか?がわかっていないと、ヒアリングも分かりにくくなります。日本人は目を使い、手を使った作業が得意です。一方、西洋人は、口を使い、耳を使う作業が得意です。そんなことも、日本人が英語を簡単に得意なものにできない一要素になっています。 以上が日本人が英語に苦労する3つの理由です。 ですので、英語を上達させたいのならば、間違いを気にせず、臆せず、自分の意見を堂々と主張して、英語の耳に慣れる、場に慣れることが重要なポイントになります。基本的に日本人は頭脳の質は高いので、性格を直してと場数を踏めば、英語でも一流になれる方が増えると思います。やはり、今後の子供たちへの教育をどう変えていくかにかかっています。