私たちは、大切な時間を奪われている!
毎日、自分の大切な時間を、本当に大切に過ごしていますか?
何かにとらわれて、誰かに、奪われていませんか?
こんなことを考えるとき、ミヒャエルエンデの ” モモ ”という作品を思い浮かべることができます。
時間をはかるにはカレンダーや時計がありますが、はかってみたところであまり意味はありません。というのは、だれでも知っているとおり、その時間にどんなことがあったかによって、わずか一時間でも永遠の長さに感じられることもあれば、ほんの一瞬と思えることもあるからです。
なぜなら時間とは、生きるということ、そのものだからです。そして人のいのちは心を住みかとしているからです。
最後の2行がいいですね・・
時間とは、生きるそのものである。 人のいのちは、心を住みかとしている・・
ミヒャエルエンデのモモは、児童文学ですが、大人が読む童話とも言われ、現代人の忙しさや経済主義に警鐘を鳴らしているとも言われています。
忙しいとは、心を亡くすと書きますしね・・
ドイツでは、18時以降残業禁止で、休暇も多い国である!
日本、アメリカ、今では、中国の上海、シンガポールなどと比較して、ドイツは、わりと時間を大切にできる国です。
ドイツの国自体、一極集中の都市作りをしていませんので、首都のベルリンであっても、東京とは大違いです。首都でも、混雑していません。
朝の通勤時間でも、電車は普通に空いています。また、仕事の時間帯がフレックスタイムが多いので、朝は、4時ごろから通勤して、お昼頃に終了する人から、午後から出勤で、夜中まで仕事をする人なども多いので、みんな一斉にはじまるというのはないようです。
ですので、昼間から公園で座って本を読んでいる人も多く、また、ベビーカーを押しているお父さんもたくさんいます。
つまり、混雑していないので、時間的に余裕もできて、ゆったり過ごせることになります。また、社会の仕組みも、経済、経済してはいないので、ゆったりと時間が流れるようになります。
ドイツ人は、真面目で几帳面とよく言われますが、よく寝る国民、意外にも休日はだらしなく、だらだら過ごす国民だと、思うのですが・・
ドイツ人の好きな言葉、ゲミュートリッヒ(gemütlich)
ドイツ人が一番好きな言葉は、ゲミュートリッヒ(gemütlich) と言われます。
ゲミュートリッヒとは、空間が心地よいこと、居心地がよいことです。英語だと、cozy やcomfortable あたりの意味合いに近くなります。
つまり、ドイツ人は、家の居心地のよさを重視するので、インテリアに投資したり、家の壁を自分で塗り直したりするのが大好きです。
家が居心地がよければ、時間もゆったりと流れて、快適にすごせますね。
日本もドイツ風な時間の過ごし方を見習ってほしい!
ドイツのベルリンで生活してみて、いつも思うことは、
日本もドイツと同じく、敗戦国なのだから、経済主義に追随することなく、ドイツのように、もっとゆったりと過ごせる社会の仕組みを作ってほしい(ほしかった・・もう遅いですけどね・・)と思うのです。
これは子供が生まれて、幼稚園の制度、学校の制度、大学入学の制度、就職の制度などなどすべてにおいて、ドイツみたいであったらなあ・・と思うのです。(日本の文化や自然など、神の国のように素晴らしいのに、なぜか、経済が・・社会構造が・・変ですね)
ドイツでは、税金が高いので、たくさん働かないで、税金支払いをわざと減らして、その結果、お休みが増えるので、南米コロンビアに1か月旅行に行くという人も多いのです。
これは、貴重な時間と引き換えに、お金を放棄しています・・よいことですね。
その人が働かないことで、必要な人に労働を分けることになり、みんなが幸せになりますね。
たくさんもらう人から、たくさんの税金を取ればよいのですが、日本では、逆さかもしれませんね・・・?? 欲の多い方が、多いかもですね~。