ドイツ、オーストラリアのランンチタイムは?
日本の公立小学校は給食制度が普通ですね。世界の小学校ではどんな
ランチタイムを過ごしているのでしょうか?
ドイツの小学校低学年は、学校は12時には終了しますので、家に帰ってからお母さんと昼食をとる子供が多いです。また、お母さんが夕方まで働いている子供は、学校で午後もアクティビティをしたり、または、午後のクラスを受けたりする子供もいます。その場合は、お弁当を家からもってくるか、パンを途中で買ってから登校します。
子供が低学年のうちは、子供が帰宅する時間には、仕事を終わらせる方も多いようです。家族に合わせて、お母さんも仕事ができるのは、考え方が柔軟で羨ましいですね。
小学校も高学年になると、午後の授業もありますので、ランチタイムがあります。学校には、食堂(メンザとドイツでは呼びます)または、カフェテリアがあります。そこで、好きな昼食を購入したり、または、家からお弁当をもってきたりします。また、ドイツには、いたるところににパン屋さんがありますので、パンを買ってもってくる子供も多いです。
食堂のメニューには何がある?
食堂のメニューには、ライスとおかずの中華風のようなランチ、パスタ系のランチ、ドイツ料理風のランチ(じゃがいも、シュニッツエル)などがあります。
カフェテリアには、サンドイッチ、クロワッサン、マフィン、チョコレートお菓子類などが売られています。
このようなランチの形式は、オーストラリアでも同じでした。
オーストラリアでは、食堂、カフェテリアというより、屋台風(日本でいえば、野球球場で売られているお弁当屋さん風)のお店でした。
そこでは、日本の太巻き(寿司と呼ばれる)、サンドイッチ、マフィン、フライドポテト、フルーツ、アイスキャンディー、チョコレートお菓子などが売られています。事前に予約をするシステムです。
家からお弁当をもってくる子供もたくさんいます。お弁当といっても、日本のように、丁寧にお弁当を作るお母さんはいません。ハム、チーズ、レタスをはさんだサンドイッチにりんご、ブドウが添えられるのは、上出来な方です。
すごいのは、そのまま、スパゲツティの缶つめをもってくる子供、シーチキンの缶つめをスプーンで缶のまま食べる子供です。(目撃をしたときは、びっくりしてしまいました!)
それに比べて、お母さんが日本人で、お父さんがオーストラリア人の方の子供さんは、お母さんのおにぎり、いなりずしなどを持ってきていました。
世界中でよくあるのが、お弁当にリンゴが皮ごとまるごと1個入っているのをよく見かけるかと思いますが、その横によく入っているのが、チョコレートです。アメリカでもイギリスでもオーストラリアでもドイツでも、西洋人のお弁当の基本は、サンドイッチにりんご(バナナ)とチョコレートです。
日本のお弁当はスゴイんです!
それに比べ、日本のお母さんが作るお弁当はすごいですね。キャラ弁を作るお母さんも職人技です。しかし、キャラ弁は好きな方におまかせして、子供のために、質のよいシンプルなお弁当を作るお母さんは尊敬に値します。江戸時代風の塩おにぎりやごましおのおにぎりに、梅干し、キンピラやかほちゃの煮物、これだけで、完璧で身体も元気になるお弁当です。
日本の公立小学校は給食制度ですが、自由にお弁当か給食かを選択できるといいですね。そのためには、ドイツやオーストラリアのように、カフェテリアで購入する制度にすればいいことなのです。
小さい頃から、食べ物も自分で選ぶ制度の方が選ぶという能力を鍛えることになります。給食のように、みんなが同じものを与えられていては、自分で選ぶ能力も身に付きませんね。
日本も日本の良い点はそのまま残しつつ、海外での選択が柔軟な点はぜひ、見習ってほしいと切に願っています。