ドイツのギムナジウムの勉強は毎日コツコツと!
現在、息子は、ギムナジウムの9年生に通学しています。移民クラス(ウェルカムクラス)から、ギムナジウムに正式に9月から移行しました。
まずは、ギムナジウムとは、何か、おさらいしましょう。
ドイツにおいては、主に大学への進学を希望する子供たちが進学する8年制(2004年~、2003年までは9年制)の学校であり、G8「ゲー・アハト」と呼ばれ、日本でいう中高一貫教育にあたる。教育内容は学校ごとにそれぞれ異なり、ギリシア語・ラテン語・ヘブライ語などの古典語や、英語・フランス語などの近代語、理数系の教科に重点を置いたものなど、いくつかのタイプがある。ギムナジウムは大学入学を目指すための学校で、それはつまりアビトゥーア合格を目指すということでもある。旧東ドイツ(DDR)には、ドイツ統一後の1990年までギムナジウムはなく、拡張型上級学校(Erweiterte Oberschule :EOS)がその代替となっていた。
ギムナジウムの教育区分は、前期6年間(うち2年間は観察指導段階)及び後期3年間に区分される。特に後期3年間を「ギムナジウム上級段階」という。
ギムナジウムへの進学は、中学入試のような筆記試験が行われるのではなく、教育権者(保護者)との相談の上、基礎学校からの進路に関する所見(ギムナジウムへの進学が適切である旨の所見)に基づいて決定される。ただし、1950年代までのギムナジウム進学については試験授業が行われていた。
9月から新学期がはじまったのですが、もう11月には、テストがあり、結果が戻ってきています。
また、毎回の授業も、発言をして、授業中の評価をあげていかなければいけないので、予習などもしなければいけないので、毎日、コツコツと勉強しなければいけません。
英語や数学などはいいのですが、生物や歴史などは、名前を覚えるだけで大変です。
生物の内容を見てみると、造血幹細胞や免疫についての勉強をしていて、これは、白血病などに関連するものであり、まるで、医学部のような内容でした。
毎日、鍛えられていいな~とと思う反面、いやはや、大変だな・・と思い、でも、若いって、いいですよね・・これからですよ・・私は、もう、人生半分以上過ぎていますので、静かにサポートするのみです。
日本の受験勉強とは違った、学ぶ姿勢が必要
すごい真面目に勉強すると思われているかもしれませんが、そうでもなく、家に帰宅すれば、音楽をSpotifyで聴いたり、スポーツや映画をチェックしながら、また、SNSで交流しながら、
明日の課題をこなしたり、テストの事前勉強をしていきます。
日本のように、暗記ではなく、本当に、理解しているか?わかっているか?に重点が置かれます。
授業中の発言が、評価の3分の2、つまり60%くらいを占めるので、予習なども必要です。
クラブ活動や学校行事などがないので、家に帰宅も早く、何となく2~3時間は毎日、勉強している状態だと思います。
大学を目指して、本当に自分がやりたいことを見つけてほしい!
大学入学のための高校卒業試験アビトウアまで、4~5年あります。我が家では、たぶん、11年生くらいを2回やる計画を立てています。このように、自分で計画をたてることができます。
アビトウーア(高校卒業試験)とは?
アビトゥーア(ドイツ語: Abitur)は、元々ラテン語: examen abiturium(試験+去ること=卒業試験)から派生した語で、ドイツ語圏で、その省略形「アビ」ドイツ語: Abiと共に次の意味で使用されている。ドイツ・フィンランドにおいて、国内およびヨーロッパ各国での「大学へ進学するための資格試験」である。これらの国では、この試験が中等教育(secondary school)修了時に高等教育機関への入学資格試験として実施されている。従って日本や米国の高校卒業資格と同様の機能も有するが、この試験に一度合格していれば、一度も大学受験を必要としないという点で、本質的な役割が違っている。全ての大学に入れる共通一次試験と考えたほうがよりその姿を捉えている。この試験に合格すると、ギムナジウムの成績と組み合わせて、Zeugnis der Allgemeinen Hochschulreife 短く「アビツォイグニス」と呼ばれる「一般大学教育を受ける資格証書」を修得でき、生徒は、その点数によって規定される範囲内の好きな大学を選んで自由に進学できる。
ドイツのアビトゥーアは、日本の小学校五年生から大学一年生に当たるギムナジウムの生徒が、生徒の最終学年である第12学年(第13学年の州もある)に、二回まで受ける事ができる卒業試験で、全国統一のものだが、各州の難易度が異なっている。例えば、バイエルン州での合格は難しい。試験科目は、最低6科目・最高12科目までの各科目15点満点のテストである。例えば、6科目を受ける場合、5つの筆記試験と1つの口頭試験を受験する。試験科目は、必須科目を除くと比較的自由に選択できるが、希望する大学の学部との折り合いを考えて選ばなくてはならない。例えば、歴史を学びたい生徒には、ラテン語は大学側の既習条件に入っていることが多い。医学部志望者は、生物学や化学は必須科目とは別であっても修得した証拠を必要とされるので受けなければならない。
上記には、試験科目が6科目と書いてありますが、5科目だと、息子のギムナジウムのサイトには書いてあるようですが、変わったのでしょうか??
(科目は、学校によって違ってくるそうです!)
現在では、アビトウーアの点数によって、入学できる学部が変わってくるようなので、選択肢をひろげるためには、高得点を取った方が望ましいことになります。
オーストラリアのハイスクールから大学入学についてを、オーストラリアの親子留学時代に見てきましたが、
オーストラリアでも州ごとで、点数の決め方が違うようですが、ドイツとオーストラリアを比べると、オーストラリアの方がユルイというか、のんびりしていますね。ドイツの方が少し大変な感じです。
しかし、基本的には、学校で習ったことを真面目に一所懸命学べばよいので、日本と比べれば、ドイツの方が効率はいいのかなと思ったりします。
日本では、受験ということで、学校の枠を少し超えますし、学校の成績関係なく、本番の試験ができればよいということで、
生徒たちは、どこに重点をおいてよいのかわからなくなる欠点があります。学校行事にも参加しなければいけないなどもありますので、混乱しますね・・
日本の国立大学だと、私の時代は、共通一次といったのですが、(古くてすみません)、
今は、センター試験ですか・・英語、国語(古文、漢文)、数学、理科2科目、社会2科目ということで、
試験科目数が多すぎますね・・
ドイツのアビトウーアでは、試験科目の5教科に中に、スポーツや芸術を入れてもいいんですよ・・そんな柔軟なところはいいですね・・
高校卒業試験、大学入学資格というのは、大学で勉強するために、その能力が達しているかどうかを見るためであり、大学スムーズに勉強できるための通過点であり、
日本のように、受験で、合格不合格だと、大学に入学してから、やる気がなくなってしまう恐れもあるわけです。
それに、海外では、ギャップイヤーという、入学前に好きなことをする時間もあるので、海外に放浪する若者も多いのです。
ギャップ・イヤー(英: gap year)とは、高等学校卒業から大学への入学、あるいは大学卒業から大学院への進学までの期間のこと。英語圏の大学の中には入試から入学までの期間をあえて長く設定して(初夏卒業・秋入学)、その間に大学では得られない経験をすることが推奨されている。この時期にアルバイトなどをして今後の勉学のための資金を貯める人も多い一方で、外国に渡航してワーキング・ホリデーを過ごしたり、語学留学したり、あるいはボランティア活動に参加する人も多い。
ギャップイヤーに関する日本国内での動きでは「ギャップイヤー・プラットフォーム」がある。NPO/NGOセクターをはじめ、研究機関・企業・大学・省庁・ギャップイヤー経験等の担い手が集まり、ギャップイヤーに関する意見交換が行われている。
自分が本当にやりたいことは、ギャップイヤーなどで、自分をみつめて、経験する時間を作るか、
または、もっと前の15歳ぐらいから、真剣に職業について考えて行かないと、本当に、世間の流行に流されてわからなくなるものです。
日本の高校で、学校行事に明け暮れて、クラブ活動も頑張り、おまけに受験も頑張っていては、自分を知る機会は、奪われていると思います・・が・・。
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海外の学校にあるギャップイヤー!
日本の子供はがんじがらめ!? オーストラリアでもドイツでも高校を卒業すると大学に入学する前に、ギャップイヤーを取ることができます。 つまり、海外で放浪したり、自由に自分を見つめる時間です。 まだ、18 ...
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