世界で一番住みやすい都市1位東京 2位ウィーン 3位ベルリン イギリスの統計より
お客さまのから得た情報からです。新聞でのイギリスの統計によると、
世界で一番住みやすい都市は、
- 東京
- ウィーン
- ベルリン
ということで、利便性を重視して選んだそうです。
世界で住みたい都市にウィーンやメルボルンが上位になっていることは記憶しておりますが、
東京が1位でベルリンが3位とは・・・たぶん、メルボルンが入っていないので、首都で選んだのでしょうか・・
私は、東京には、40年以上住んでいましたし、ベルリンは、まだ2年半ですが、興味深いので、いろいろと比較してみたいと思います。
東京の実家は東京の西方面、朝はウグイスが鳴いている電車の始発方面でして、結婚後は、首都圏ですので、東京のほとんどすべてを知っていることになります。
東京とベルリンは、まず、規模や混雑度が違いますね・・ベルリンは、日本でいえば、仙台くらいの大きさや規模になります。寒さも仙台くらいですね。(仙台には、3年住みましたので、実感としてわかります。)
東京は、確かに利便性はいいですが、東京といっても、東のお台場、江戸川区あたりから西の山(雲取山)奥多摩の方面まで広いですので・・首都圏なら、非常に利便性がよくなります。
それに、東京はベルリンとは比較にならないくらい、混雑度も激しく、朝の通勤ラッシュを知っている方は分かると思いますが、東京の通勤ラッシュはすさまじいです。新宿駅のラッシュアワーを思い出しただけで、気が遠く・・・なりそうです。
また、首都圏の高速道路、霞が関あたりのトンネルなど、よく運転できたな・・と思うくらい、運転していると神経が疲れる東京の高速道路です。
2年半住んでみてわかった、ドイツの首都、ベルリンの良さとは・・
2年半、ベルリンに住んでみて、ベルリンでも旧東ベルリン地区と旧西ベルリン地区では違うと思いますが、ベルリンの安全なところに住んでみて思うことは、
- 買い物も便利(デパート、スーパーもそれなりにある)
- 本屋、図書館も充実している
- 博物館もたくさんある
- 大学、研究所も充実している
- 公園・湖(湖で泳ぐ)がたくさんある
- 混雑していない
- 電車、地下鉄、トラム、バスの路線があり便利
- 犬が電車に乗っているので楽しい
- 薬局(アポテーケ)がたくさんあり便利である
- おひとりさまが多い、集団が少ない
- ジーンズ、リュック姿が多い、
- 小学生でもひとりで電車、バス通学できる
- 歩きながら食べても、普通である
- 外国人、移民率、有色人種率が高い(半分くらい)
- 駅から近場では、車が必要ない
このような感じになります。
東京は、ベルリン以上にすべてが揃っています。利便性も非常によいのですが、
あまりにもたくさんありすぎて、全部行く、見ることができませんし、1つ1つ非常に疲れる・・という感じがあります。
ありすぎて、すべてが揃い過ぎて、疲れる東京、ベルリンはほどよく揃っていますが、不足感も多少ありますので、疲れないベルリン・・といった感じです。
たぶん、東京に住んでいる人々が欲の塊のような感じに自然となってしまっていますので、非常に疲れると思うのです。権威主義、商業主義、唯物論(モノ重視)的感覚ですね・・
ベルリンの人々は、まあ、いいんじゃない・・どうせ、ほとんど移民だし~みたいなテキト~感を感じます。ミュンヘン、シュトットガルト、フランクフルトあたりだとまた、違う感覚だと思いますが・・
不動産屋さんの話によると、西ベルリン時代、マルクの時代から比べると、不動産価格も4倍になっているそうです。この15年間で、不動産価格が2倍になっているようです。
確かに、1988年のベルリンの壁時代の、ベルリンのクーダム通りは、暗かったですからね・・カイザーウィルヘルム教会のてっぺんもまだ、壊れていたくらいですから・・
住みやすい(利便性がよい)・・とはどういうことなのか?
ドイツ人は、家で過ごす時間を大切にすると言われます。雑誌のコーナーを見てみても分かるように、家のインテリアの雑誌、家のデコレーション系の雑誌が一番多いのです。
日本だとファッション雑誌、グルメ雑誌が多いのではないでしょうか・・
ドイツ人が好きな言葉は、
・「居心地がよい」というドイツ語 gemüetlich ゲミュートリッヒ
・「散歩」のドイツ語 spazieren gehen
だと言われています。この2つの意味がわかるとドイツ人が理解できるとも言われています。
(江藤恭二著 「ドイツのこころ ワイマール精神の探求」講談社現代新書 参考)
ドイツ人の好きなゲミュートリッヒとは、疲れて家に帰ってきて、ア~よかったほっとする・・ゆったりできる、居心地が良い・・という感じだそうです。
実は、日本人も好きなのではないでしょうか・・
私もこの、「空間が居心地がよい」と「散歩」は大好きです。私の空間というのは、よい音楽が流れていると環境がよい・・という考え方をしますが・・
息子などに聞くと、友達の家に遊びに行って見た状況によると、家の中は、ほとんどモノが外にでていない状態らしいのです。全体的にスッキリとしていると・・
きっと、合理的で実利的な生活と片付けをしているのでしょう。
毎日の生活で、住みやすい街、利便性がよいというのは、
- 職住隣接
- 買い物がすべて整っている
- 学校も近い
- 図書館、書店、文化的施設がある
- 公園、自然も多くある
こんな点からも、ベルリンには、すべてあると考えています。
そして、東京や日本にたくさんある、コンビニ・・あれは嫌いなのですが、実際に、コンビニのATMを利用したり、宅配の手配、支払いもできるとのことで、便利に利用している方も非常に多いんですよね・・
ベルリン生活では、1週間に1回必ず銀行に行くことで、自分の取引を印刷し、お金も同時におろすという習慣ができてしまいます。これが習慣になれば、コンビニがなくても、大丈夫なのですが・・
コンビニもあり、宅配も盛んで・・ということで、東京が1位になっているのでしょう。
でもそれが・・あまりにも便利であることは、ある人にとっては、労働が大変であることを意味しますので、
東京も、もっと楽に働くことができる、ベルリンのようにもっと気楽な街になればな・・とも思いますが・・