ベルリンはアートの街
ドイツのベルリンは、東西冷戦の象徴の街、移民がたくさんいる街だけでなくアートの街、アーティストを尊重する文化重視の街でもあります。
音楽のコンサートはもちろんのこと、絵画、世界文化、映画などのイベントも多くあります。日本からは、鼓童という太鼓のグループの宣伝をよく見かけます。ベルリン国際映画祭も世界的に有名です。また、クラブ音楽やDJでは、世界の最先端でもあるのです!
世界中から、アートを学んだ学生たちが、ベルリンにやってきます。なぜなら、ベルリンでは、アートの仕事を自由にできる滞在許可証があるからです。アメリカで、アートを学んだ学生が自由な活動ができるベルリンで仕事を増やしたり、イギリスでアートを学んだ学生が、ベルリンで仕事を広げたりしています。
地下鉄の駅では、クラシックアコーディオンを弾く方が演奏していたり、バイオリンとギターの演奏をしていたりなどもよく目にします。(日本と違い、駅でも電車の中でも演奏してよいことになっているようです。)
ドイツは社会民主主義
日本も英語圏に追随していますが、英語圏のほとんどが、経済中心の資本主義で、格差社会を推進しています。富裕層はさらに豊かになり、そうでない層は、まずます困難になっていく社会です。
その点、ドイツは、資本主義である一方、社会民主主義でもあるので、手厚い援助をする政策があります。難民がドイツを目指してくるのも、納得ができます。
教育の学費の面からみても、一目瞭然です。英語圏は大学の学費を高騰させています。オーストラリアは10年前は、大学は無料でしたが、現在は他の英語圏に追随して、高額にしています。これは、格差社会の一面で、お金のある家庭の子供しか、高等教育を受けることができないことを意味しています。
しかし、大学の学費が高騰しているのは、英語圏のみで、世界を見渡すと、欧州をはじめほとんどの国が無料か低額に抑えられているのです。
よく考えてみると、小さな子供たちがどんな子供であれ、可能性を広げていくためには、格差社会であることは、間違っています。親の経済力で子供の可能性が限定されてしまうのは、本当は、国の損失でもあるのです。人材は国の財産であるはずです。
アーティストという仕事を軽視して、経済中心の唯物的な考えが蔓延しているというのは、人間の本来の創造力を軽視し、将来の可能性の蕾をつぶしていることと同じなのです。
一方、アーティスト、芸術を尊重するということは、人間の創造性を尊重していることを意味し、そこに将来の可能性を見出していることにもなるのです。
ドイツが主導する第4次産業革命、インダストリ4.0とは?
創造性を大切にしているドイツは、テクノロジー革命でもアメリカや日本より最先端です。
ドイツは、2011年から、5年目のインダストリ4.0(第4次産業革命)を掲げて次世代のものつくりを手掛けています。まだ同時に、2020年のハイテクノロジー戦略を目指しています。
ドイツの最先端の研究とドイツのマイスター精神で産官学が連携をして工場をスマート化させ、製造業とITの合体を試みています。
アメリカは、ドイツを追随するようにやっと3年目のインダストリ4.0を行い、さらに、日本はアメリカから1年遅れています。
こんな点からも、ドイツは創造性を大切にし、人材は財産であると考え、難民を受け入れながらも、うまく経済を回しながら、第4次産業革命であるインダストリ4.0を主導して、将来を見据えている国であることがわかります。
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